極東サンバ
島唄という、日本のチャートにおいてはあまりに個性的な楽曲においてブレイクしたバンドが、もう一つの代表曲「風になりたい」をこの時期に生み出せたという事実。島唄後、真夏の奇蹟(FACELESS MAN収録)・berangkat・帰ろうかなと色取り豊かな楽曲を次々と送り出せた宮沢のフットワークの良さはやはりTHE BOOMの特色だと思う。ワールドミュージックという文脈で捉えミーハーという人もいるが、ミーハーで良いじゃないかと思う。サンバだよ。祭りだよ。
確かに音楽性という観点で捉えれば、ブラジルとTHE BOOMの世界観の融合はその後のトロピカリズムや宮沢のソロによって深められていくのだが、やはり「風になりたい」は今でも口ずさみたくなる名曲だし、このアルバムにおいて顕著な明朗さ・ポップさもまた音楽の大きな魅力であることは間違いない。好盤。
ちなみに7曲目「Poeta」は、矢野顕子のピアノとToninho Hortaのギターという豪華な組み合わせ。極東サンバ発表の前年、93年リリースの矢野顕子のアルバムLOVE IS HEREに宮沢和史はコーラスで、Toninhoはギターで参加している。「LOVE IS」という楽曲では共演(というのは大げさか)している。推測になるが、ブラジルの天才ギタリストとの出会いが宮沢に与えたインスピレーションは大きなものだったのではないか。宮沢がブラジルに走った理由の一端にこの出会いも関与しているだろう。
THE BOOMの次作トロピカリズムでも「街はいつも満席」という曲で矢野のピアノとToninhoのギターの雄弁な調べを楽しむことができる。
ハートオブクラウン~極東辺境領~
高校1年の娘と中学2年の息子と50前の私とでゲームをやっています。絵が親子でやるには気恥ずかしいと最初は思いましたが、女王を即位させるというシチュエーションにハマり気にならなくなりました。この極東辺境領を入れると他のプレーヤーに影響を与えるカードが増えるので、思い通りにいかないジレンマを楽しむ(?)ことができます。カードの紙質もしっかりしていて、いい感じですが、箱がきちきち過ぎてが少々難点です。ドイツゲームの無駄に大きい箱と比べる訳ではありませんが…
パール判事の日本無罪論 (小学館文庫)
パール判決文を中心に東京裁判が何であったのかを問う。
歴史に関する本をめくると、この本が参考文献としてよく出てくるので読んでみました。
司法関係者必読の本だとも言われています。
日本で自虐教育が浸透していて、日本人自身が日本を誇ることができないのはなぜか?
「戦争に負けて」すべての責任を押し付けられてしまったからだ。
西洋人が数百年にわたってしてきた植民地戦争の残虐行為を棚にあげ、日本だけを事後法で裁いたリンチ裁判であったのだ。
靖国神社問題、教科書問題、すべての歴史問題の根っこは「東京裁判」にある。