RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた (角川文庫)
発売となってすぐに読みました。
荻原先生の作品は全て読んでいます。
個人的には現代のものよりもやはり「空色勾玉」や最近のもので「風神秘抄」の方が好きです。
飽くまでも好みですが。
根底に日本神話があり、その独特の雰囲気を荻原先生が上手く引出しとても魅力的な作品に仕上げておられるからです。
RDGは読む前は迷う作品ではありますが
読んでみれば荻原先生らしい作品となっています。
現代では有り得ない陰陽師や忍者が物語を彩っています。
確かに他の方でも言われていましたが、荻原先生の作品にしてはページ数はとても少ないです。
それ故に惜しい感じ。登場人物の味を描き切れていない感じ。
全ての刊が出そろって1つのストーリーになるのでしょうが、それにしても惜しいです。
時間はかかっても良いので、もう少し長編にして欲しいですね。
内容は言わずもがな。
とても面白いので☆4個です。
西の善き魔女 第1巻〈通常版〉 [DVD]
問題点は色々あると思います。その第一に、展開の速さが上げられることは間違いないと思います。私は原作ファンだけに、アニメを見ることが楽しみでもあり、恐くもありました。しかし、1話目のOPからの、あのドキドキ感!!フィリエルがルーンに向かって「待ちなさいよ!!ルンペルシュツルツキン!!」とよどみなく声を上げるのには…感動しました。後、ルーンファンの方々。ルーンの声は一聴(笑)の価値ありですよ。彼の自分自身に怯える、複雑な思い…そんな内面がすごく感じられるんです。絵は子供っぽすぎて私はあまり…ですが、見て良かったとは思いました。原作を読むのが良いです
RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日 (カドカワ銀のさじシリーズ)
集中して読めば半日ほどで読了出来ますが・・・途中で何度か「飛んでる?」と感じる部分があってもう一度読んで見る・・・すると・・・読む度に引き込まれて・・・結局・・・三回読んでしまいました・・・。(汗)
ストーリーとしては学園祭前日から終了までの三日間の出来事が時間を追って描かれます。活気溢れる学園祭場面と同時に、荻原作品らしく登場人物の心理描写が延々と続く場面も多く、困惑、ためらい、躊躇、悲観、そして安堵・・・といった感情の起伏が手に取るように分って面白い。宗田姉弟や泉水子、深行などの間の「心理的距離感」や「立ち位置」の変化の描き方が絶妙で、その変貌ぶりが丁寧に、丹念に追われていて楽しめるのです。
クライマックスでは驚くほどダイナミックかつファンタジックな展開で読ませますが、「目覚めた!」と言う泉水子にしても、その「力」の使い方は彼女らしく、思わずやったことは・・・実質的には「犬」(笑)と・・・「舞」・・・どこまでも「泉水子」で微笑ましいですね。
その他、宗田姉弟の「理由」や人と神霊との関わり方、陰陽師や山伏集団などの「大人の事情」も語られてこの物語の「背景」がほぼ分かる内容・・・。
正直、現代っ子が戦国物!???・・・いたいけな少女が恐ろしい「姫神」!!?・・・人類滅亡!!??・・・世界遺産!???・・・と、いかにもこの作者らしい発想や展開に戸惑う面もあったのですが、何度か読むうちに何となく納得させられてしまう・・・筆力と言うのか説得力と言うのか・・・感心します。(笑)
ただ一つ、今までの流れと違ってきたのが覚醒した泉水子と姫神の関係でしょうか?私には先の予測がつきませんが、深行との関係も含め、予言される「過酷な未来」をどう切り開き、どう変えていくのか?という面で目が離せない展開になってきましたね。
さて第五巻の最後は・・・濃密な三日間を過し、疲れ果てて眠る泉水子と深行・・・他一名(元一匹(笑))の場面で静かに終わります・・・。
次は第六巻・・・最終巻???
待ち遠しいです!!
空色勾玉 (徳間文庫)
はじめてこの本に出会ったのは、中学時代。図書委員の友達の薦めでした。
この空色勾玉のおかげで歴史が好きになり、そしてまた本が好きになったのは言うまでもありません。
初めて本というものに感動し、その世界に引き込まれました。
はじめてその話の続きはどうなったのだろう、と頭の中で考えました。
はじめて著者である荻原さんにファンレターを書きました。
その中学生だった私も今は社会人です。
最近、このノベルズ版を偶然見つけ思い切って購入しました。
はじめて読んでから何年もの歳月が経ったのに、感動と面白さは湧き上がってくる作品です。
年齢の差など関係なく、人に本のすばらしさと面白さを教えてくれる本に間違いありません。
この本に出合わせてくれた友達には、今でも感謝しきれないほどです。