蟲師 オリジナル・サウンドトラック 蟲音 前
これらの音楽がアニメ「蟲師」の成功の一端を担っていたのは間違いないでしょう。
毎回、時には暗く、時には希望を残し終わっていく話を邪魔することなく、心で反芻する時間を、この音達は与えてくれました。
OPはOPで蟲師を斬新かつ的確に表現したものでしたが、こちらはイメージそのままに音におこした感じです。
蟲師~天降る里~ 特典 “蟲師"オリジナル巾着袋付き
アニメ版の「蟲師」の世界観を再現したソフトです。
ただ、ゲームとして「面白い」というようなものではないため、蟲師を見たことがない人にはオススメできませんね。
ジャンルとしてはアドベンチャーゲームになります。
蟲を探し歩き、辞典を作るのがゲーム進行のメインとなりますが、他の方も言われている通り「蟲の絵」を書くのが面倒です。
丁寧にかかなければ「×」評価になってやり直しなのが辛いですね。
アニメの監督である長濱氏は「自由に絵が描けるようにして下さい」と言われていたようですが、「それではゲームにならないから」と、開発側で今のような下絵をトレースする形にされたようです。
しかし実際にやってみると、やはり自由に描けた方が面倒もなく良かったと思いますね。
雰囲気を楽しむ作品だと思うので、ここはゲーム性を優先するべきではなかったと思います。
自然を再現した音響はウリにしていただけあって本当に素晴らしく、鳥の鳴き声や風の音、水のせせらぎなどが非常にリアルです。
ただ背景に関しては、やはりDSのドット絵では限界があったようで、アニメのように「凄い!」と思えるほどではなかったです。
原作の主人公である「ギンコ」が登場してからは、物語も動き出して面白くなってくるのですが、そこまでがかなり長いので、プレイヤーがダラけないうちにもっと早く物語を動かすべきだったとも思いますね。
アニメ版の蟲師のファンにとっては★4〜5の内容があると思います。
しかし蟲師を知らない人にとっては★1〜2ぐらいの内容でしょうね・・・
今回は中間を取って★3つとしました。
私的には、再びアニメ版蟲師の世界に漬ることが出来て、とても満足しています。
TVアニメ「蟲師」オープニングテーマ「The Sore Feet Song」
蟲師のイメージが壊れる事が無い曲。ほの暗いようで優しい、それでいて素朴に...。
英語の歌詞なのでよくは分らないですが、歌声が優しくとても癒されます。独特の雰囲気が出ていて良いです。
OP以外の蟲宴も蟲師独特の世界観がでていて素敵です。
蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)
舞台は江戸から明治の架空の時代。
蟲、という目に見えない生命体を主軸に、それらを観ることのできる蟲師ギンコが蟲に憑かれた人々を開放していく。
アニメ化・映画化されて話題になったので知っている人も多いと思う。
映画は観ていないがアニメは作品世界を忠実に写してあり映像も美麗で期待を裏切らなかった…いいアニメだ。
実はこの作品が広く知られるのは、自分はあまり好きではない。
自分しか知らない良い作品を、誰のものにもせず、そっと好きでいたい……そんな感じだ。
蟲師 全10巻 完結セット (アフタヌーンKC)
人ではない。
動物でも、植物でもなく、妖怪や幽霊とも異なる「蟲(むし)」がいる世界のお話である。
蟲は、様々な種類があり、特有の習性を持っている。
視えるものと視えないものがいるのは、幽霊と同じだが、ただ視えるだけではいけないときがある。
人に寄生したり、怪奇現象を引き起こしたりするのだ。
生態も解明されていない蟲たちに対処するのが「蟲師(むしし)」であり、方々を回って旅をしながら生計を立てているのが主人公のギンコである。
蟲という媒体を通して、山や川、海といった自然と共に生きるとはどういうことなのか。
生きていくために何を棄て何を守り抜くのか。
人の愚かさはもちろん、人の温かさや優しさといったものも感じられる物語です。
何より良いのが、ギンコの飄々としつつも優しく、そして時に厳しく本質を衝く性質です。
嘘を言わず、いかに相手に視えない蟲を理解してもらうことが大変なことか。
『蟲師』を読めば、これが蟲にだけ当てはまることではないということがわかると思います。