「モロ・ノ・ブラジル」オリジナル・サウンドトラック
イパネマビーチ、カフェで涼しげなボサノヴァ。そんなブラジルに対するユル〜いお洒落な一般的イメージを吹き飛ばす映像と音楽。
フィンランド人の監督がブラジル北東部の州ペルナンブーコからバイーアを経て最後はリオまで、4000kmの道を下りながらブラジル音楽のルーツを辿るロード・ドキュメンタリー。出てくる人、音楽、人、人、音楽、人、すべてが濃くて暑いです!原住民インディオの血を引くブラジル人達が自分のルーツを忘れまいと代々歌い継いでいる唄。なぁーんにも無い貧しい街でたまにド派手な衣装と仮面をまとって荒れた道を練り歩くアフロブラジリアンのおっさん達。まるで日本のどこかの豊作を祈る祭りのよう。
ヴァイオリンに合わせてパンデイロを叩く少年が巧過ぎて泣ける、、、とにかく一つの国でこれだけ多種多様で特異な文化を持っている国BRASIL。その混血感を嫌でも感じる濃ゆ〜い時間。お腹いっぱい♪
ヴェルディ / 歌劇「トロヴァトーレ」全曲
トロヴァトーレといえばシッパーズ盤を思い浮かべる人も多いと思うがあちらは、コレッリのマンリーコを聞くためのディスクである。しかしこちらは「トロヴァトーレ」を聞くためのディスクである。主役の4人に死角はなく、とくにルーナ伯爵のバスティアニーニは極めつけの歌唱を披露している。彼の「君の微笑み」を聞いてしまうと、もう誰も聞きたくない。この役に関しては彼しかいないのである。
そしてマンリーコのベルゴンツィも素晴らしい「見よ、恐ろしい火を」のラストのハイcはコレッリに匹敵する凄まじさである。もともとバリトンでデビューしたとは思えない。
トロヴァトーレの決定盤、すごい迫力です、ぜひ聞いてください。
モーツァルト:歌劇「フィガロの
録音は1959年。
イタリア語による歌唱です。
オパラDVDは増えたものの、全曲盤CDが急速に少なくなっているのを、寂しく思っています。
本CDでは、1914年生まれの当時のジュリーニが、情熱的な演奏を聴かせてくれます。
もっとも、後のジュリーニの情熱は、内面的となり、かなり遅いテンポで演奏する様になりました。
しかし本CDの演奏は、テンポは速めで、メリハリが強くて、計算し尽くされた爽快感を伴っています。
ロマン派以降の曲ならいざ知らず、モーツァルトの、こんなに強いメリハリで演奏は珍しいと言える程です。
まず、序曲を聴いただけでも、はっとします。
丁寧でありながら、盛り上げるところは徹底的に盛り上げいます。
そして、スザンナ役のアンナ・モッフォが、ややあっさりとした歌唱をしますが、オケの方が全体を盛り上げます。
第1幕の圧巻は、フィガロ役のジュゼッペ・タッディの「もう飛べないだろう、恋の蝶々君」で、凄まじい迫力です。
こんな緊張感をもって、続いてゆきますが、その緊張感が途切れる事はありません。
録音の多い人気曲ですが、刺激的とも言える名演です。
私の愛蔵版の一つです。
CAPDASE au htc EVO 3D ISW12HT Professional Screen Guard PRIVACY iMAG '4-Way Anti-Spy & Anti-Fingerprints & Oil' アンチグレア(ツヤ消し 指紋、指脂防止)・プライバシー液晶保護シート SPHCX515M-PG
保護シートを貼るのが苦手な私でも綺麗にできました。
貼り始めに気泡が入ってしまって、
「またか・・・」
という気分になり、残りの分を適当に貼って少し放置していました。
10分程経ち、改めて画面を確認すると、気泡が消えていて驚きました。
アンチグレアなので、画面のチラつきが無く助かっています。
指紋も殆ど目立ちません。
ティッシュで軽く画面を拭きとってやるだけで簡単に綺麗になります。(布を使った方が良いと思いますが
ボスニア物語 (東欧の文学)
ノーベル賞受賞作家イヴォ・アンドリッチの代表作ボスニア三部作の一つですが、三作品の内容には関連がありませんので、独立して読めます。ナポレオン時代のボスニアに派遣されたフランス領事とそれを取り巻くオスマントルコの太守、オーストリア領事の政治的な三つ巴の争い、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教相互間あるいは同一宗教内の争いに、トルコ人・フランス人・ボスニア人の人種間の争いが描かれる大作です。こうした背景やトルコの階級などがわからないと多少理解に苦労します。1800年代はじめの特殊な地域の歴史物語としても楽しめますが、複雑な縮図はそのまま現代のボスニアのみならず世界の縮図として当てはめても矛盾なく読むことができます。それぞれの集団が自分の主義・正当性のみを貫き、他集団に耳をかさない中に、“正道”はないのだということが、主役の人物群より、むしろ脇役のユダヤ人を含めた異邦人によって語られます。すべての人類が有機的につながっている世界で、自らを自分自身の国民のみならず他の人類から遮断せず、一つの不健全な誇りに閉じこもらないことが“正道”につながるであろうと預言されています。多様な登場人物のなかでも、東西双方の習慣や信仰の理解者なのに双方から蔑まれ、信用されぬ医師コログナは印象的。彼の“空”の思想すら思わせる高い理想は現在も実現はされぬものの、全ての人類に希望を与えるものです。“こうした全部は相互に関連し、一つの全体に結び付けられ、単一の方向に向かって流れて行くのです。ほんとの最後の最後には、すべてが最善を目指し、あらゆるものが自ら調和するでしょう。善良で正しい私の思想が記録にとどめれれず、どこの本にも書かれぬということはあり得ません。物事はすべて相互に関連し、作用し合うものです。どんな人間の思考や精神的努力も決して無駄になりません。我々はみんな正しい道にいるのです、そして互いが出会うのに驚くでしょう。”