うぽって!! (1) (角川コミックス・エース・エクストラ)
まず、[鉄砲]の[擬人化]。
いっそ登場人物を銃だけにすればある程度ナンセンスな感はあるが作品のカラーは統一されたと思うが、人間の教師が出てきて、更に主人公のアサルトライフルが甘酸っぱい思いを抱く(改めて書くと何だこれ)割に教師のキャラクタが確立されていないので無理矢理な感じが強い。
また、作中に唐突に銃撃戦が始まるが、[銃同士の戦闘](何だこれ)なので緊迫感がない。
少し変な中学生の日常(進級すると対戦車ライフルや行く行くはRPGになったりするんだろうか)の部分や銃に関する小ネタ、銃撃戦の描写は中々面白かった。
うぽって!! (3) (カドカワコミックスAエースエクストラ)
…される本編と、初等部メインの「なの」シリーズの二本立て。
両方とも硝煙と薬きょうが飛び交う展開があり、それぞれの戦い方の違いがよくあらわされていると思います。
銃器のことなんて知らなくても楽しめるのがこのマンガのいいところかと。
ゆるーい日常と緊張感漂う生徒同士のバトルで二度おいしい。
オルフィーナSAGA 8 (ドラゴンコミックスエイジ て 1-1-8)
最初に、私は同じ作者のヱデボと両方購入しておりました。ヱデボもオルフィもいつも単行本のみ購入で雑誌連載は一切読んでおりません。
さて、先に完結したヱデボは、途中から沢山のキャラが登場しすぎたせいなのか終盤主要キャラの活躍もあまりないまま訳も分からず、無理矢理まとめ終わっちゃった感があり、個人的に非常に消化不良になりました。
一方、オルフィはメインストーリーがきちんと理解できる形(一部回収できなかったり、あとがきで文章補完されたサブ部分もありますが)でまとめられており、各主要キャラのエピローグも一通りあり読んだ後すっきりした気分になりました。長年読み続けてきたかいがあったなあとしみじみ感じました。
この作品では女性キャラが魅力的なのはもちろんですが、私の中では男性キャラもそれぞれ信念があって生き様が格好良く描かれていて大好きです。
個人的に一点すごく気になることがありました。それは、物語初期から登場している男性剣士の一人が、エピローグで当然出てくるだろうなと思って読んでいたら一切出てきませんでしたアレ?
気になってネット検索したところ雑誌連載では描かれていたとの情報がありました。その人物もハッピーエンドだったらしいのでよかったのですが、単行本にあたりなぜ消えちゃったのかしら(笑)
私が当時購入したときの大型本とは別に、今はお求めになりやすい新装版オルフィーナも出てますので、男女問わずより多くの方に読んでもらいたいですね。
ガンナーズ (1) (カドカワコミックスAエース)
同時に描かれている「うぽって!」と違い、徹底的にシリアス展開。
「オルフィーナ」「ヱデンズボゥイ」を彷彿とさせる、重ったるい雰囲気の漫画です。
これも5年10年と時間かけて描いて欲しいと思いつつ、
舞台となる世界では2年で終わっていることが冒頭で示されているので、ちょっと歯がゆいです(笑
万人向けではないですが、天王寺きつね氏の描くロボ物ということで結構押し。