遠い空の向こうに [DVD]
主人公・ホーマー(ジェイク・ギレンホール)たち高校生が、「ロケット」という夢へ向かっていく青春ドラマですが、人と人との心の繋がりの暖かさ、優しさが心に沁みる物語です。終盤のホーマーが父親へ向かって「お父さんとは考え方は全然違うけれど、受け継いでる同じ気質があるんだ…僕のヒーローは、ブラウン博士じゃない(お父さんだよ)。」という台詞は、個人的には涙腺直撃でした。自分の様にならないように「下手に子供に理解を示す父親」より、己の仕事・生き方に誇りを持ち「その生き様を身を持って示す父親」こそ、子供にとって最良の教育ではないかと考えさせられます(もちろん母親のフォローが必要ですが)。
エンディングの8mmフィルムによる演出は、「実話」であることを認識させられ、心に沁みる最高のエンディングです。主人公も父親も己の道を貫き、あの先生は早くに亡くなられたのですね…。当たり前ですが、実際のロケットも映画違わずしっかり飛んでます。どこまでも高く高く…。
遠い空の向こうに
「本当の話」ほど感動するものはありません。どんな逆境であっても夢を実現しようと努力すれば、手をさしのべてくれる人もいれば、理解してくれる人もいる、とこの映画は訴えかけてきます。原作の「ロケットボーイズ」も読みたくなってしまいます。この映画の最後にながれる実際の人物の古いフィルム観ると、さわやかな感動とともに涙があふれてきました。又、特典映像でも実際のホーマー・ヒッカムが語りかけてくるので、より感動的でした。
ボーン・アイデンティティー (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾) [DVD]
マットデイモンの魅力が満開の作品。
原作とはかなりちがうが、これはこれで楽しめる作品になっている。
マットデイモンが知的に見えるのは、ハーバード中退だからかなぁ。
とにかく、シリーズの第1作としては、上々。
遠い空の向こうに [DVD]
父親の仕事を継ぐ人の話や、エスカレーター式に進学していく人の話を、「いいなぁ~、進路に悩む必要ないもんなぁ~」という目で見ていた私の横っ面を張った映画です。
「若者は鉱山へ」という町の保守的な空気に立ち向かう姿。火災事故での無実を証明するため、苦手な数学を克服していく姿。打ち上げに失敗してロケットが粉々に吹き飛んでも、腐らずに工夫を重ねるバイタリティ。反発しあいながらも、深いところでつながっていた親子の姿。数学が苦手なことを言い訳にしてなりたいものから逃げ出し、なるように、なるように生きてきた私の目に、ホーマーは眩し過ぎる位に輝いていました。
これから先に挑戦が控えている人、今まさに何かと戦っている人、かつて何かに全力で向かっていった人、そうでない人。その誰に対しても、この映画は力を貸してくれます。