リトル・ダンサー BILLY ELLIOT [DVD]
この類の映画は時代背景をしっかり抑えておく事で
感動は何十倍にも膨れ上がるものである。実際、時
代背景であるサッチャー政権時代について調べてか
らこの映画に臨んだ。そうすることで私は人の何倍
もの苦しみと当時のヒューマンドラマを垣間見るこ
とが出来たのだ。
一番の感動的シーンはなんと言ってもストを放棄し
て息子には未来があると叫んだシーンである。当時
のスト団体はスト放棄者=人間ではないと考え、忌
み嫌っていた。それをビリーの父は苦渋の選択でス
ト破りを決断したのだ。ボーと観てるだけでは感動
はするものの、やはり時代背景を抑えておく事でよ
り涙の量も増えることだろう。
最後にこの映画は二層のテーマを持っている。一つ
に夢を叶えた少年とそれを支えた周囲の人間。もう
一つにサッチャー政権によって何百万もの失業者を
生み出した痛烈な社会批判。今の日本映画が低俗化
して娯楽映画から昇華できない理由はここにあると
私は思った。
ベスト
まず、音が古くない。
まぁ、音のトレンドからすると古臭いのかもしれないけど、今でも聴ける、いい音を使っていると思う。
そして、声がいい。
ジュリー・ロンドンは本業の歌手じゃないけど、味のある声だと思う。
曲が良いのは言わずもがなとしても、高レベルでまとまっている一枚だと思う。
プレミアム・ツイン・ベスト クライ・ミー・ア・リヴァー~ベスト・オブ・ジュリー・ロンドン
1926年生まれの単なる美人歌手で“Cry me a river”だけが売れただけと思っていたら、これが素晴らしい歌手である事に驚嘆!! このCDの選曲も良い、また時代が古いにも関わらずバックのアレンジや演奏も
良い。何より音程の確かさノリの良さに聞き惚れ、MDに録音してジャズの好きな長野の入院患者に送った位である。良い買い物であった。アマゾンに感謝!!
ドヴォルジャーク&サン=サーンス:チェロ協奏曲 [DVD]
1977年のスタジオ収録。EMI決定盤1300シリーズでCD化されているものと同じ音源です。かなりのびやかでゆったりしたテンポをとっており、歌を大切にした演奏のように感じられました。
ロストロポーヴィチはドヴォルザークのチェロ協奏曲の録音を数多く残しておりますが、この録音を名盤と名高い小沢/ボストン交響楽団(ERATO)と比較すると、巨匠然としてやや淡白な仕上がりだったERATO盤に対して、こちらは「歌」が前面に出てきてしつこいくらいに濃厚な演奏になっています。
映像の点では、スタジオ収録であるので、普通のライヴを収録した映像とは少し印象が違ったものになっています。オーケストラの各楽器のピックアップと、ソリストおよび指揮者を映す視点で構成されており、アップばかりでちょっと窮屈な印象があります。このあたりは、好みが分かれるところでしょうか。私はあまり好みではありませんでした。しかし、ロストロポーヴィチの気迫に溢れたチェロの弾きっぷりを映像で見られたことには満足です。
コーヒー・ブレイク・ジャズII
部屋を少し暗くして、お酒を飲みながら「COFFEE BREAK JAZZ」を聴く。もう最高です。疲れは吹っ飛び、明日への活力が生まれます。なぜタイトルが「COFFEE」なのか、それが不思議です。「LIQUOR」のほうがピッタリです。