MGM HollyWood Classics 死海殺人事件 [DVD]
先に同タイトルの海外版DVDを買ってしまった。その直後を狙ったかのように、今さらの日本初DVD化。複雑な心境だが、歓迎しよう。歓迎したい理由は、不完全な形ではあるが日本語吹き替え(テレビ放映時のもの)が収録されていることにある。こんな地味な作品がテレビ放映されていたとは知らなかった。しかもちゃんとポアロの声は、『オリエント急行殺人事件』のアルバート・フィニーからずっと当ててきた故・田中明夫氏!
「地味」というのは、一連のクリスティー映画もこの期に及んで気息奄々を否めないからだ。イギリス資本のEMIが4作目の『地中海殺人事件』でシリーズを終わらせたあと、映画化に乗り出したのはエルサレム資本のキャノンフィルム(ゴーラン・グローバス・プロ)だった。しかし、一発目の『ドーバー海峡殺人事件』が見事な不発(今見るとそれなりに味もある作品なのだが、とにかく華やかさに欠けていて、ハードボイルド的なアプローチもどこか的外れ)。続く本作『死海殺人事件』もヒットには至らずじまいだった。
ポアロに当たり役のピーター・ユスティノフを起用していること、主要キャストにローレン・バコールやジョン・ギールグッドらの名優を配していること、脚本に過去のシリーズも手掛けたアンソニー・シェーファ―を参加させていること、など、かつての栄華を何とかキープしたいという努力の跡は窺えるのだが、いかんせん緊張感に欠けるマイケル・ウィナーの凡庸な演出、思わず脱力してしまうピノ・ドナジオの音楽、チンドン屋のようなポアロのコスチューム、パッとしないその他の演技陣、と残念な要素が多すぎる。EMIのシリーズに比べると、あまりに陳腐といわざるを得ない。
それでも僕がこの作品にこだわるのは、公開当時わくわくと原作を読み、心待ちにして映画館に足を運んだ高校生の自分を懐かしく思い出すから。いわば、単なるノスタルジーなのだ。僕が今望んでいるのは、中学生のときに見た『ドーバー海峡殺人事件』も日本ではDVD化されていないので、ぜひしてほしいということ。発売・販売元の株式会社ジェイ・ブイ・ディーさん、どうぞよろしくお願いいたします。作品の中身については★1つ程度の『死海殺人事件』だが、日本初DVD化という慶事へのご祝儀と、絶対商売にならないのにリリースしてくれた発売元の英断に★5つ。
アルフォンシーナと海
「私は眠りにつきます
乳母さん、寝かせてください・・・」
まさに「癒し」です。
窓から見える道路の陽炎がイリュージョンに変わります。
瞼の中の涼しげな風が気持ちよいです。
この音楽に会って本当に良かったと思えます。
交聲詩「海」〜三善晃 合唱の世界
アマチュアが三善晃作品を演奏するのは本当に難しいですね。
音程のこともありますが、曲調と声質の問題はなかなか解決しません。
比較的演奏機会の多い無伴奏混声合唱曲の「地球へのバラード」は彼の代表作とも言えるでしょう。
近年の三善作品のような難解さはまだ少なく、調性も比較的ハッキリしており、谷川俊太郎の詩がとても温かい雰囲気を醸し出しています。
単独でも取り上げられることの多い終曲「地球へのピクニック」が一番好きです。軽快でかつ混声合唱の醍醐味である女声と男声の掛け合いがとてもスピード感を生んでいます。ただ何回聴いてもこの曲をうまく歌うのは難しいと感じていますが。
この栗山文昭指揮、合唱団OMPのライブ演奏は全国のアマチュア合唱団のお手本のような演奏です。声も立派で音程もはっきりとわかる「傷」はありません。18年前のライブ演奏の収録ですが、今もこれを越える演奏を聴きませんので第1に押されるCDだと思います。
ピアノは第1人者の田中瑶子さんです。本当に名演奏ですね。
デッドシー ビューティーソルト 2kg
50グラムほど入れてみたら確かに温まるしお湯が柔らかくなる感じはします。
しっとり感はないものですから他の竹酢系入浴剤と併用中。やはりしっとりすべすべなら「山系」の塩ですね。
夏ならこれで充分だと思います。