ウルティメイト・ジャイヴ・リミキシーズ(1)
JIVEレーベル所属アーティストの名曲リミックスが詰まった1枚。
プロモ盤のみリリースで当盤以外ではマズ耳にできないHI-FIVE(ft.Jay-Z)などの曲や、今となっては入手が極めて困難な曲が満載。
CLASSICAL 2のシングル・オンリーだが、HIP HOPクラシックはTEDDY RILEY製作。
各アーティストのアルバムをお持ちの方にもお薦めできる1枚。解説も上物。
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
タイトルだけ読むと、デザインや制作関係の人、もしくは企業でマネージメント業務に携わっている人対象の「専門書」のよう。普通のOLにも役立つから、と友人に薦められたから購入したものの、もしそうでなかったら、一生手に取るチャンスはなかったかも・・ともったいない気がし、投稿しました。
世界的に有名(だそうですね)なデザイン会社が、自社の例を用いながら、アイデアをどのようにして生み出し、形にしていくのか。また、自由な発想を生み出すためのオフィス環境づくり(ハード/ソフトの両面)をあますことなく披露。翻訳モノにしてはめずらしく、わかりやすい文章です。ふんだんに用いられたカラー写真も魅力。
楽しくてカラフルな小物やおもちゃをオフィスの机まわりに置くことでコミュニケーションが活発になったり、気分も楽しくなるものなんですね。(読後、すぐに実践し、そう感じました)
感銘を受けたのは、ブレーンストーミング(ブレスト)の7つの秘訣。わたしの元上司は大のブレスト好きだったのですが、「ブレスト=糾弾大会」と化していたので、トラウマになっていました。ホントはこんなに夢のあるクリエイティブなものだったのね、と目からウロコ。でも所詮、日本人には無理なこと? と思っていたところ、つい先日読んだ『考具』(加藤昌治著/TBSブリタニカ)のなかで、本書のブレスト法が「アイデアを考えるためのツール」として紹介されていたので、びっくり。日本人なわたしたちでもできるかも・・?と思った次第です。たしか少し前のエスクワイア誌でも、オフィスデザイン特集が。徐々にオフィススタイルも変化しつつあるのかなと感じました。
ニールセン:フルート協奏曲
ニールセンのクラリネット協奏曲、3枚目です。
独奏クラリネットもオーケストラもこの演奏が一番です。
ザビーネ・マイヤーのクラリネット、モーツァルトの協奏曲はまあ良かったのですが、ウェーバーの協奏曲ではがっかりしました。このニールセンの協奏曲はとても素晴らしい。演奏以前に曲そのものの出来の良し悪しに拠っているのかもしれません。
独奏クラリネットだけでなく、ベルリンフィルの小太鼓がいいですね。ラトル/BPOの組み合わせで交響曲第5番も聴いてみたくなりました。BPOの主席クラリネット奏者がこの協奏曲を演奏できる位のテクニックを持っていればの話ですが。
曲の解説も詳細で国内盤を買って正解でした。他の2枚は輸入盤だったのです。
ロイヤル・セブンティーン [DVD]
ロイヤルセブンティーンという安易な邦題がこの映画のイメージをある種の物に定着させてしまっているのがとても残念。すごく楽しい映画だけど、作品のテーマはけして安易ではないと感じます。それぞれの世代に訴える様々なメッセージを持っている素敵な映画です。キャストは新人もベテランも芸達者揃いで、才能ある人達の芝居を観るのはホントに楽しかった。アマンダは最高です。もちろん、正装したコリン・ファースは見逃せません。とても優雅でハンサムなのに、親しみやすい雰囲気があって、アメリカの俳優さんとは一味違います。まだ観てない人は是非楽しんで!
イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材
この本を読むと、より自由な発想が、柔軟な組織が、個人の尊重が
イノベーティブなモノ作りに重要であることがよくわかります。
章立て、文節の量や切り方がとてもよく、ストレスなく読めました。
内容についても、全体と各章のテーマが明確になっていて理解しやすい本と思います。
文章にエネルギーがあり、著者、訳者ともに素晴らしい熱意を持って執筆したのがよく伝わってきます。
10人の役割は特に斬新な話ではありません。
しかし、それらを定義づけたことに非常に価値があると思います。
各役割についての説明を、実際のケースを使って行っているため、
読む側が共感しやすく、理解したことを実感として持てます。
この素晴らしい本で言っている話はやはりアメリカ的な感があり、
日本の会社にはそのまま適用できないような気もします。
ただし、現在の自分の職場において何が不足しているのか、どうすれば改善できるのか、
そういったことを模索するためのきっかけや良い材料になりえます。
業界問わず多くの方にお勧めしたいと思います。