目かくし
この本は、一見短編にも見えるくらい章と章の繋がりが薄く、時間軸も平気で前後している。しかし、読み終えると、その前後関係の不覚さ、繋がりの薄さが、妙に実生活にリアルであったりする。文章全体はどこか妄想・幻想的であるのに、全体的にきちんとリアリズムでまとまっているのが、いわゆる病気の押し売りみたいなただの幻想作家と異なる点であると思う。また、構成そのものが線が細く、フェミニンであるのがいい。
主人公のキャラクターも、今までになかった女性像だ。美しく、もてるが、貧乏であえいでいて、惨めな姿でいる女性というのが、私にはとても新鮮に映った。知的な内省や会話も楽しい。
ポールオースターの妻であるゆえに、その影響はこの作品にも色濃く出ていると思う。しかし、ただの影響というよりは、もともとオースターと魂の近い人であったのだろうと、作品を読み終えたあと少し思った。
iPad(Retinaディスプレイモデル) 16GB Wi-Fiモデル ホワイト MD328J/A
三月の発売直後にネットのApple Storeで購入し、半年ほど使った印象です。
◎iPod touchやMacとの併用で、メモ、カレンダー、リマインダー、メールetcがiCloudで同期されてとても使いやすい。
◎デジカメと相性が良い。デジカメ+Eye-Fi+iPadの組み合わせで撮影後の一服時に撮ったものが大きく高精細な画面でチェックできる。
◎自家製電子書籍(スキャンした本・雑誌)の表示・閲覧がとても快適。iPadへのデータ転送がちょっと面倒だけど。
◎Idea Sketchというアイデアプロセッサアプリが快適。
◯傾きセンサを使うゲームの操作が意外と良かった。
◯バッテリ駆動時間が長い。
△バックライト最高輝度(明るい場所)で使うと縦位置左手で持つあたりがホカホカ。
△手持ちで本を読んだりゲームをしたりするには少し重い。
△充電に時間がかかる。
△ソフトキーボードでの文字入力はやっぱりまどろっこしい。
△音声入力は便利だけれど、認識しない単語があると途端に面倒になる。
△iOS6で加わったSiriはどちらかというとiPhone向け、かつ、発展途上。
×WiFiモデルにはなんでGPSがないの……。(モバイル回線を増やすのはイヤだった)
お勧めはSoftbank WiFiサービスの付くお店での購入。マクドナルドやファミレスなど、都市部ではWiFiスポットけっこう多いです。