Up Pops the Sac
楽しい。陽気。若くて勢いがある。JazzyなHipHop…。
このアルバムを形容したら切りがない。
SACのメンバーはみんな他に職業をもっていて、いわゆる趣味でこのアルバムを作った。
つまりこのアルバムは巷に溢れる商業的な戦略にまみれたつまらない音楽などではなく、
ヒップホップに対する彼らの情熱とセンスが惜しげもなく表現された実に楽しい作品だ。
曲数といい値段といいコストパフォーマンスも文句なしだ。
あくまで好みの問題だが、メローで落ち着いたヒップホップが好きな人には
多少の粗さを感じてしまうところがあるかもしれない。それでも友達と一緒に聴くなら
盛り上がることは間違いないし、文句なしにお勧めしたい。
解散してしまったのは非常に残念だが、アメリカのアングラヒップホップシーンには
こういう素晴らしいアーティストが多い。今後も彼らのようなアーティストが出てくることを祈る。
Within a Mile of Home
音楽は歌謡曲を除いてありとあらゆるジャンル何でも聞きますが,このアイリッシュ・パンクというのは初めてでした.「パンク」というと70年代セックス・ピストルズが登場した時の当時の衝撃があまりに大きくて,それ以外・以降の「パンク・ロック」が心に響くようなことはあまり無かったのですが,Flogging Mollyは,頑なでどちらかというと土臭いアイルランド気質の直球勝負でパンクしていて,聞いてて快感でした(でもLucinda Williamsが参加してたりします).難しい問題を抱えた民族・国家ですが,歌詞もしっかりメッセージしているし,パワフルで元気の出るサウンドに,何だか青臭い理想や希望に酔っていた青春を思い出しました.