みんなが知りたい超高層ビルの秘密 クレーンは完成した建物からどう降ろす?どうして大きな地震がきても倒れないの? (サイエンス・アイ新書)
本書は超高層ビルの設計・施工方法から建設に纏わる機械・設備・安全技術などを比較的優しく解説した本です。
写真等含めて図柄も多く載せられており、興味深く読み進めていくことができます。
一般の人達が知り得ることの出来ない超高層ビルの舞台裏がこの本によって明らかになるのも楽しいでしょう。
最後の章に紹介されている世界の超高層ビルについて、もう少し詳しく特長なりを記されていたら、もっと楽しく読めたかもしれません。
本書と2年前に出版された「巨大高層建築の謎」とを読み比べてみるのも面白いですよ。
超高層ビビル〈3〉ドバイ編 (Skyscrappers Vol 3)
日本編、中国・香港編に続いては、空前の超高層ビル建築ラッシュに湧く待望のドバイ編。
「自立式の鉄塔としては」などの注釈の入らない、文句無しに世界一高い建造物ブルジュ・ハリファ(スカイツリーよりも200mも高い)の他、
ヨーロッパの城外見に風水的な大きな穴の空いたもの、キングコブラを彷彿とさせるもの、巨大なゴルフボールの乗っかったもの、鉄人28号型、
ピラミッド型、ヨットの帆型、ねじりん棒型などなど、まあ出るわ出るわ。
人類の尽きることの無い高さへの挑戦、造形のアイデアの見本市的内容で、思わず見入ってしまいます。
土地が広く、何も無いところに出来ているビル達なので、何を作っても目立ってしまうのが他の(例えばニューヨークの)摩天楼とはひと味
違うところでしょう。
サイズが大きくなり、写真の見応えも十分です。
それにしても、まだまだ発展途上の超高層都市ドバイは、今後我々にどんな姿を見せてくれるのでしょう。
数年後、「ドバイ編2」が発行されると嬉しいです。