身代わり伯爵の花嫁修業 III 禁断の恋の手記 (角川ビーンズ文庫)
花嫁修業編の完結巻です。
今回も様々な展開と決着が織り成され、蜂蜜並みの甘さも健在ですね!
いつもよりもリヒャルトの心情をなぞる様なシーンが多かったように思えたので、
甘いゆえの切なさ、のような印象も受けて読み応えがありました。
以下は少し内容に触れますのでご注意を。
今回、亡命先から帰還したリヒャルトの従兄弟であるフィデリオが本格的に
物語に入ってきました。
似ている、と思わせる二人ですが、リヒャルトが真面目な天然魔性なら、フィデリオは
飄々としたプレイボーイ気質でしょうか。ミレーユを含めたこの3人の間で色々と展開があります。
他にも見所がたくさんですが、とくにシャロン、ギルフォード、ルドヴィック、でしょうか。
牢獄の人達も、まだ不気味な影を落とし続けています。
そしてミレーユの、あの一本筋の通った明るさと力強さはあいかわらず可愛らしくて頼もしい!
しかし理由があったとはいえリヒャルトを寝室に引っ張り込んだときはどうしようかと(笑)
鉄壁の理性の箍が外れそうになりながらも、そのままなし崩し的に、とはいかないのが彼。
すぐさま部屋のすみでお説教モードになるのが愛しいです(笑)
と、いつもならそんな二人に頬が緩んで終わりなのですが、リヒャルトの方がいつもより
トラウマと重責を負ってしまっているので、この甘さが切なかったですね。
ただ力強く前を見据える姿勢は、二人が揃えば不動!と逆に見せつけられた感じです(笑)
また登場人物たちの過去に対して真摯に向き合う姿勢が、いいな、と思いました。
甘んじてうやむやにしてしまうでもなく、根に持つでもなく、気持ちいい、と感じました。
そして個人的にはレルシンスカ嬢の想い人発覚が色々と衝撃的過ぎました!
実は物凄くお似合いなのでは?という感じです。信念とかがでしょうか。
そう気付くと、個人的に色々な意味でとても胸がときめくようなカップルになりそうなので、
二人に春が来るようひっそり応援していきたいです!
Cafe吉祥寺で (1) Wings comics
アニメイト流通で発売されていたドラマCDのコミック化。
吉祥寺のとあるカフェにかっこいい男の子が5人。でもそこはやっぱり男だらけなもんできれーいにまとまっているわけではなく。ケンカしたりと忙しそう…。読んでいると実際にこのカフェにいるような気がしてなかなか楽しい。出てくるケーキはとても美味しそうだしね。
私がこの本を好きな理由は男5人のやり取り。読んでてこっちまで楽しくなってきます。絵もかわいく好感が持てます。
キャンディ・ポップ (ルルル文庫)
ランズーカ王国の王女・アイリスは
カミさまに国にはびこる害虫を退治してもらうため
代償としてカミさまへの貢物になることに。
ところが彼女を代償として要求したカミ・ザオネイルは
ちっとも願いをかなえてくれる様子もなく。
カミさまへのみつぎもの、というと生贄みたいで
世界観暗そうですが、のんきーなお話です。
カミさまは実存して、人間の姿をしています。
人間の願いを食べるのですが、あんまりやる気がない。
元気で根性のあるアイリスが、せっせとザオネイルにまとわりつき
諸国を巡る。。みたいな話です。
アイリスの幼馴染で宰相の息子、レジーもアイリスが好きで
アイリスいじめと、アイリスをいじめる人退治に
情熱をもやす、変なキャラです。
はじめはレジーとアイリスがくっつけばいいなあと思っていたのですが
やっぱりというか、ザオネイルが優位みたいです。
ちょっとずつアイリスと思いを通わせるザオネイル。
でもカミは自分の欲があっちゃだめだから
前途は多難そう。
レジーには、ぜひ!がんばってほしいです。