ライフ・イズ・ビューティフル【字幕ワイド版】 [VHS]
この映画の前では、どんな言葉も陳腐です。
いつ殺されるか、という収容所生活の中で、幼子の魂を守る
ために嘘をつき演じ続ける父親。
親である人もそうでない人も、すべての人が見る価値があります。
ライフ・イズ・ビューティフル【日本語吹替版】 [VHS]
幼い息子の魂を守るため、いつ殺されるかわからない収容所生活の
中で嘘をつき演じ続ける父親。
このような作品の前ではどんな言葉も陳腐になってしまいます。
父親でなくても母親でなくても、大切なひとがいてもいなくても、
すべてのひとに。
ライフ・イズ・ビューティフル【字幕版】 [VHS]
この父親、最高に素晴らしい。
笑顔で運命を受け入れ、結果として自分の一番大切な物を守り抜く。
これに勝る男の姿は中々無い。
笑えるユーモアも笑えないユーモアも盛り沢山であるが、
最後は清々しい思いをくれる、良い映画である。
ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]
この映画のパッケージは何度も目にしたことがあったのに、今まで縁がなく過ごして来た。気になって手に取ってみると、監督はロベルト・べニーニ(Roberto Benigni)というイタリア人らしく、小さな子役の表情がなんとも可愛い。『Life Is Beautiful』とはなんと大雑把な題名だろうか……
私はこの時、油断していた。良い意味で、この作品は想像を超えていた。
映画を通して聞こえてくるのは、主人公グイドのユーモアによる心地良いリズムだ。作品の前半部は彼を取り巻く日常生活がメインであり、後半部は前半と対照的な非日常だった。
グイドは美しい女性(ドーラ)に出会う。彼は自らを『王子』だと名乗り、初対面の彼女を『姫』と呼んで挨拶する。それから時を変え、場所を変え、二人だけの世界(物語)は輝きを増して、やがて二人は結婚する。生まれた子供はジョズエと言い父親のユーモアセンスを受け継いでいる。幸せな一家の日常がナチス・ドイツによって蹂躙されたあとも、その素晴らしい才能は生き続けた。
この作品の特徴はあまりに急激に状況が変化することである。おそらく監督がはっきりと意識してそうしているのだろうが、後半部に入って突然ユダヤ人が強制収容所に送られてしまってからは、まるで反戦映画を観ているようなリアルさが前面に出てくる。グイドとジョズエは不自由極まりない生活を余儀なくされるのだが、その現実さえもユーモアによって乗り切ろうとする。現実とユーモアの極端な対比を見せられた観客は、きっと『人生』について感じることがあるのではないだろうか。
心に残る一作です。私はもっと早くこの作品を観ておけば良かったと思っています。皆さんも手に取ってみてはいかがでしょうか?
オリジナル・サウンドトラック ライフ・イズ・ビューティフル
99年度のアカデミー賞3部門を授賞した作品。ニコラ・ピオヴァーニの作曲であるが作曲賞も受賞しただけあって本サウンドトラックは優れている。
ニコラの手掛けた作品は日本での知名度は高くはないが「グッドモーニング・バビロン!」など数多くの映画音楽を手掛けている。
本作は映画のテーマを非常に理解した「優しさ」に溢れたBGM集になっている。
実は映画本編の方はかなり好きではないのだが、サウンドトラックの方に惹かれて本品を購入した。心に残る度合いは「栄光への脱出」ぶりではないだろうか???
今まで数多くのサウンドトラックを聴いてきたが心に残るベスト10に入るかもしれない。
生涯でこの旋律に出会えたことを嬉しく思う。
映画を未見の方へもお薦め!優しい気持ちになれます。