恋の門 スペシャル・エディション (初回限定版) [DVD]
石で漫画を書く主人公、主人公のバイト先の店長、アニメおたくのヒロインの三人による濃い恋模様が展開されますが、
ストーリーよりも俳優、小ネタが面白くて気を取られてしまいます。
松田龍平(ゲロばかり吐いてましたが凄い良いキャラしてました。演技は浅野忠信ばりのナチュラルな演技と駄目っぽさが素敵でした)、
酒井若菜、小日向文世、塚本晋也、三池崇史 、忌野清志郎、大竹まこと、しのぶ、と挙げるとキリが無いくらいで、
実際監督もコネを使い切ったから次がどうなるかわからない、と言う程の贅沢な布陣でした。
一発ネタに田辺誠一、片桐はいりを配して、登山をしている最中にはいりの顔を見ての一言「君なんだか山なんだかわからないよ〜」は名言でした。
小島聖の「子宮にズシッと響きました」、ウレシー商会の尾美としのりの「お前タイム終了!」等印象に残る台詞が多々有ります。
五分に一度笑いがあると言っても過言では無いかもしれません。
劇中アニメは出演も果たした庵野氏が担当していたり、奥さんも出演と、コネタさえも手抜き無しに贅沢な作品でした。
俺は生ガンダム (角川コミックス・エース 295-1)
あすなひろしさんとジャゴメッティの呪われた混血の様な絵でしかも意識的にデッサンを狂わした人物の狂的な表情と荒く太い描線等唯一無比の個性を持って居られる羽生生純氏がガンダムに憑かれた男の情念を描いた怪作です。
強烈なデフォルメによりまるでアフリカの伝統彫刻が動き出したかの如きザク似の人々等、モビルスーツはまだしもベースや宇宙船に強引に似せられた異形の登場人物達は凄まじく、いや、漫画の人物だけ見て笑ったのは久し振りでした。
後半は意外に平凡な陰謀史観の様な話になってしまい、少々残念でしたが、主人公の生き様がアウトサイダーアートに見える中盤までは爆笑物です。
単行本でまとめて読みますと、ガンダム括りの雑誌内で小ページずつ掲載されていた時に比べて珍味のみドンブリで出された様で辟易と致しますが、この絵に耐えられる方には大いにお薦めです。
恋の門 監督ちゃんコレクターズ・エディション [DVD]
これを見て、松田龍平のイメージがガラッと変わった。
芝居してる側も楽しんでるから、それが見てる側にも伝わってくるんだなぁ。
監督ちゃんはげっそりだったけど(笑)