Our Bright Future
鮮烈にして辛らつな”Fast Car”のデビューから20年。アルバムのタイトルは”私たちの明るい未来”。皮肉か、悔恨か?表題曲では”Fast Car”とほとんど同じことが唄われている。「未来が明るかったのは昔のことよ」と唄われている。つまり20年間、何も変わらなかったか、あるいはさらに悪くなったか。。。「理論的に言えば、私が間違っている可能性は常にある」。
後方を固めるのはスティーヴ・ガッド、ラリー・レヴィン、ジョーイ・ワロンカーなど「すげーなー」という布陣だ。それだけ彼女の唄は静かにアメリカ人の心を打つということだろう。
冬の夜に聴くと、染みる1枚だ。そしてこの冬、合衆国初の黒人大統領が誕生する。「未来が明るいのは、それが未来だからだ」と言える世界になるように、そう思いながら聴いてください。
Where You Live
とにかく素晴らしいアルバムです生音で暖かい声で優しく語りかけてくる感じです 暖かい陽射しのようなアルバムです特に#2は素晴らしいです インディアアリーなんかを好きな人にもお勧めします てかインディアよりずっと前にフォーキーでアコースティックなソウルをやってるからインディアが彼女のフォロアーかな やはり最後に戻り永く聞くことができるのは彼女のようなスタイルで生音主体でやってる人です 音と歌声に血と心が流れて魂が宿ってます 素晴らしい 合掌
Tracy Chapman
1988年リリース。MTV世代ならこのアルバムからシングル・カットされた『Fast Car』のヴィデオ・クリップを見た人も多いだろう。内気な彼女の顔は影でほとんど隠れてしまっていたが、彼女の低い低い声で歌われるこの曲のクリップは一度見たら忘れられないほどインパクトの強いものだった。そして
And I got a plan to get us out of here
I been working at the convenience store
Managed to save just a little bit of money
という詞。レジを打ち、アルコール中毒の父と暮らす生活から逃げ出したいという気持ちをボーイフレンドの車に託す気持ちが痛いほど出ていた。僕の中に彼女の哀しそうな下向きの表情と一緒に残っているアルバムである。