福島第一原発 ―真相と展望 (集英社新書)
アメリカの技術者は、福島第1原発事故をどう見ているか? この問題意識から本書を手にとってみた。
この本は、福島第1原発事故の直後にCNNに出演し、メルトダウンが起こっており、チェルノブイリと並ぶ大事故であることを指摘した、アメリカの原子力技術者アーニー・ガンダーセン(Arnie Gundersen)へのロングインタビューと追加取材をもとに作成されたものである。
著者の立ち位置は、脱原発。以前は、原発は意識改革と科学技術で改善することができると考えていたが、福島第1原発事故後、「健康被害の回避や長期にわたる放射性廃棄物の管理は人類の力を超える」ことを確信するに至ったという。
著者は、スリーマイル島原発事故を始めとするアメリカの様々な原発トラブルを検分しているようである。アメリカとの比較で論をすすめており、その意味でも希少価値のある作品だと思う。
ただ、インタビューをおこしせいか、前後のつながりがあいまいな、プツっと切れるような短文が多用されているところがあり、やや読みにくさがつきまとう頁があるのが、マイナス点。
冒頭からたじろいだ。福島第1原発事故で使われている「メルトスルー」という言葉は新しい概念だというのだ。
著者が大学で原子力工学を勉強していた頃、溶けた核燃料が圧力容器から漏れる“メルトスルー”という言葉を耳にすることはなかったそうである。
個人的に最も知りたかったのは、「福島第一原発の各号機の現況」や「廃炉の手順」、「放射性廃棄物の処理問題」などであるが、本書では、これらについて手短に、わかりやすく説明されている。
それにしても、福島第一での核燃料取り出しが、なんとシビアな作業であることか!
以下、ポイントのみ引用させていただく(途中、一部省略)。
「直径10メートルある格納容器の底から溶融した核燃料を剥がす方法は、誰も思いついていません。1〜3号機の原子炉だけでも約257トンのウランを回収しなければなりません。格納容器の蓋から底までの高さは35メートルもあります。その距離から遠隔操作のクレーンを用いて、溶融し金属と混じった燃料を探し出すのです。 日本が直面しているテクノロジーは、まだ存在しません。格納容器へ入り、核燃料を適切に処理するロボットは、まだ設計すらされていないのです。放射線量が高いうえ、核燃料は冷却のため水没させていなければなりません。単純に考えれば、コンクリートと結合した核燃料棒を引き剥がす水中ロボットが必要になりますが、困難をきわめます」(P80)
東京に暮らす身としては最も気になったのが、次の点。
もしも地震が起きて福島第1の4号機の「建屋」が崩れたら即座に東京を脱出せよ、というのだ。
ネット上で拾うことができるが、この件について、ガンダーセンさんは別のインタビューで次のように語っている。
「政府が何を言おうと信じてはいけません。それはもう科学が想像すらしたことのない領域なのです」
どうして東京脱出なのか? 答えは本書を読んで見つけてほしい。
日本版SOEKS 01M ガイガーカウンター(放射線測定器)ファームウェア最新2.0L-JP
初めてのガイガーカウンターなので、何を選んだらいいのかわからなかったのですが、日本語なので安心です。つかい方は説明書がありますので大丈夫ですが、遮蔽とか、校正などがよくわからないまま使用しています。他社のものと比べてHPで紹介してくださっているかたがいらっしゃったのでそれを見たら、多少高めの値が出るもののようでした。絶対値は知りようがないので、相対的にどうなのか、ということを知るために使用しています。金額は手ごろというより、むしろお安いかもしれませんが、これは私が初めて手にするので比較するものがないからかもしれません。初めてで同じような用途ならおすすめだと思います。
食品洗浄剤 クリーンコーラル
この会社の他の消毒用商品を愛用していましたが、残留農薬などを
除去できるということで、この商品を購入。購入後すぐにカスタマーレビュー
にあるとおりにお米を研ぐのに使ったところ、農薬が中和する反応
なのかとぎ汁が黄色くなりました。炊き上がったご飯もいつもよりおいしく、
この商品の効果を実感。残留農薬に放射能と、食品をとりまく状況は
厳しくなる一方なので、実家の両親にあげるために再度注文しました。
現在在庫切れですが、オススメできる商品です。多くの人に知って欲しくて
レビューさせてもらいました。沖縄産という所もいいですね。
原発のウソ (扶桑社新書)
折しも、スペインで村上春樹氏がカタルーニャ国際賞を受賞し、日本国民はヒロシマ、ナガサキ以降、なんで「NO!核」を叫ばなかったんだ・・とスピーチ。この本の小出先生も40年
反原発の立場を貫かれてきました。核廃棄物もどんどん、放射線を出してきてそれは、我々子孫たちの健康環境まで、破壊するんです。もう、原発はいやです!安全な被ばくなんてありえません。政府はもちろん、大手マスコミ報道には、失望しましたし、真実を知ろうとしない国民の問題意識の無さ!!ドイツは国民規模で政府の原発政策に、非常に高い関心を持って脱原発に向かっています。一人でも、多く、小出先生の本を読んで危機意識を持ってください。それは、我々の子供世代を守る第一歩になると思います。マスコミのみなさん、安全学者やコメンテイターを集めて、国民をもうだまさないで!!この先、日本は福島を含め、もっと、シビアな事態になってくるかもしれないんです。小出先生は討論会形式でテレビに出てほしいです。最後に小出先生の存在を知らせてくれた、MBSラジオの「たね蒔きジャーナル」の方々に感謝します
内部被曝 (扶桑社新書)
現役の医師です。福島原発事故をきっかけに本書を手に取りました。
日本人が、知らなくてはいけないことです。
内部被曝とは、体内に取り込まれた放射性物質により、長時間にわたり体内から放射線を浴び続けること。放射性物質からの距離”ゼロ”がいかに破壊的な力をもつのか、思い知らされました。
広島、長崎、福島と核の負の歴史を背負う日本人ですが、世界には多くの被曝者(特に内部被曝)がすでにいるが。無関心や無知も、共犯なのだと思います。