火魅子伝〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
主人公の九峪は、3世紀の日本、史実とは若干異なる「九洲」にタイムスリップしてしまい、現代世界に戻るために奮闘する話。
それがこの本の大まかなストーリーです。
イラストだけを見るとアダルト本に見えるかもしれませんが、内容はそれを感じさせない、すばらしいものです。
現代世界では当たり前だが、古代日本では考え付かないの戦術、戦略、思想。それらを駆使し、仲間を募り「耶麻台国」復興軍の総司令官として奮闘する九峪の指揮者としての成長は目を見張るものがあります。
火魅子炎戦記〈10〉 (富士見ファンタジア文庫)
『火魅子炎戦記 10』です。
火魅子シリーズ全体としては第二部完結です。が、話は全然終わっていません。
この巻単体としては、とにかく多数の陣営について、一応の決着と、これからへ向けてのヒキを盛り込まなければならないので、ぶつ切りになってしまいました。
これといった戦闘シーンや駆け引きは無く、陣営内での相談事がメイン。
第一部10巻と第二部10巻、さらには外伝も1冊あるという長いシリーズではこういう巻があるのも仕方ないとは思いますが。
第二部全体としては……
とにかく話がふくらんできましたね。耶麻台共和国、安定してきたのは良いのですが、今度は展開が遅く感じてしまうのが困りものでしょうか。
お色気シーンは、ちょっと食傷気味。ただ、架空戦記とお色気のツインタワーで押してきたシリーズなので、舞台が現代になって、架空戦記部分に主人公九峪がかかわらなくなってどうなるか……心配な面でもあります。
火魅子伝 Vol.1 [DVD]
ぜひとも見て下さい。読んでない人も楽しめると思いますが、読んでからのほうがより楽しめるはずです。
くたにがカッコイイです、スケベーですが(笑)
火魅子候補たちがかわいいです、む、胸が!