嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)
典型的とも言えるグダグダ人生は、それなりにリアルに描かれていて、ドキドキしながら読みました。しかし残念だと思うのは、松子が実家を出るまでの過程に説得力がないこと。「大学出たての女教師と校長が、仕事とはいえ2人きりで旅行なんて行くのか?」「松子はなぜあのとき、自分が盗んだことにしてしまったのか?いったんはその場を立ち去るのが普通の対応では?」特に後者については、プライドが高い、波風立てたくない、という松子の性格からしても説明不能だと思います。
このように不満はありますが、一気に読めて面白いとは思いました。純粋な娯楽としては十分楽しめます。
パコと魔法の絵本 通常版 [DVD]
駅に貼ってあったポスターを見て、なんだか気になって映画館に見に行きました。
すごい不思議な雰囲気の中、話が進んでいきますが、わかりやすくておもしろくて、大人にも子どもにもオススメできる作品だと思います。
どちらかと言えば、大人向きでしょうか。
大人になると、仕事が忙しくてまわりがだんだん見えなくなってくるかもしれませんが、そんな方にもおすすめです。
私は、忘れていた何かを思い出せた気がします。
パコちゃん、大貫ありがとう!
映画はいろいろ見ますけど、去年見た映画ではピカ一でした。
久しぶりに、レンタルではなく、DVDを購入したいと思いました。
パコと魔法の絵本 [Blu-ray]
作品は自分にとって最高です。
あるポータルサイトでの自分のレビューもたくさんの人から共感を得ました。
試写会と初日舞台挨拶まで行く作品というのは自分としては初めてでした。
それまでに好きな作品...早く商品化されないか待ちに待ってましたが、とうとう発売と聞き、とても嬉しかったです。
それもブルーレイ版も発売されると知った瞬間にはすぐにでも予約しようと思いました。
しかし、ブルーレイ版には特別版...いわゆる特典ディスクが付いているバージョンが発売されません。
なぜなんでしょうか?
まさか、特典の映像を見るにはDVD版も買えということでしょうか?
それがメーカーの考えということでしたら、とてもヒドいものです。
ようやく、徐々にではありますがブルーレイ機器が普及してきて、これから発売される作品はブルーレイで購入していこうと考えている方が多いと思いますが、ブルーレイの楽しみが半減です。
もちろん、特典などない通常版で充分だというファンの方も大勢いるでしょうが、そうではないファンの想いもメーカーは考えて欲しいです。
でないと、いつまでもブルーレイはアニメ以外では普及しなくなりますよ。
嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]
見終わったあと、なんだかすごく清々しい気分に包まれました。
この映画で描かれる主人公、川尻松子は、
性格ブスな面も多々ある人物として描かれており、
映画の中で展開される彼女や、彼女を取り巻く人々の
人生模様・愛憎劇は、
一般的に言って決して清々しいモノではありません。
なのになぜ・・
ミュージック仕立ての演出・映像美・俳優達の演技力・音楽
等々に、
清々しくさせるタネや仕掛けが存分に埋め込まれているの
は確かでしょう。
ただ、松子がどうしようもなく不器用なその愛・生き方を嘆く
こともなく(たとえ痩せ我慢であったとしても)潔く生きていく
姿勢が、涙ではなく清々しさを、
私の胸の中に残してくれたのだろうと思います。
一押しでお勧めできる映画です。