見つめていたい (花音コミックス)
表題作は妻子持ちの堅物課長・山口が若い愛人・阿部に振り回される物語。不誠実な態度の阿部と諦めながら付き合っていたのが、阿部の意外な真意を知って……。その続編が山口の家庭の問題と絡んで進行していくという現実であればシビアな展開になっています(シビアなのは登場人物の心情だけで社会的にどうとかいう話ではないですけど)。
他の収録作は、『オレがいるから』(前後編)と『夢の果て』。
『オレがいるから』は遊び人高校生・八木が真面目なクラスメート・狩野が襲われている現場に居合わせてしまい、それから狩野のことが気になりだす話。助けた(?)自分を避けたり、強姦魔に対して警戒心が薄かったりする苅野に八木はイライラが募る。
『夢の果て』は男娼・ジョンのはかない夢が描かれています。
西田作品では、言葉が足りず気持ちがすれ違っている二人が軌道修正される、そのきっかけとなるのは例えば眼差し一つだったりする。それが凄くいいんです。半眼な表情が、「目で語る」を余すところなく表現してくれています。切羽詰って心情を吐露してしまう、というシーンも多々あるのですが、読み返してみると相手に面と向かって「愛してる」とか言っている箇所ないですよ。ワンシーンだけ「好き」という言葉が入ってましたけど。大盤振る舞いしてその言葉の意味を安っぽくしてません。
この人は絵が下手とか上手いとか言う前に雑なんですが、それが許せる方は一度トライしてみてはいかがでしょうか。表紙で怯んでいては損しますよ、多分。皆それぞれ純情な大人のラブストーリーかな。
rare collective vol.1
いくらGLAYのファンでも金額がCDに追いつかない時ってありませんか???そんな時はメインの曲は聞けるんだけど、カップリングまでは聞けませんよね。まして昔のCDを今更購入しようなんて思う人も少ないはず。このCDはカップリング昔のから入ってるから今まで逃した曲もあるのではないでしょうか???昔の曲の方がよかったし。期待して買ってみます。
Pretty World
小野リサさんの存在はずいぶん前から知っていて、一度きちんと聴いてみたいと思っていました。日本でのTVCMに使われた曲もあったと記憶しています。優しい歌声だなというのが印象に残っていました。
最初から最後まで、優しく、美しく、続く作品の数々。何度も繰り返して聴いています。様々な形で、いろんな国のアーティストがカバーしてきた曲のひとつひとつが、全て、彼女の作品として仕上がっています。大好きな、ポリスの「Every Breath You Take / 見つめていたい」が選曲されているのがとても嬉しい。
私はスイスに住んでいて、スイス人の他、ヨーロッパ各国の友人に披露しています。皆、絶賛していますよ。そして、皆、コピーを欲しがります。
ソロギターのしらべ CD付
私も視聴コーナーでアレンジが気に入り購入しました。
普段はクラシックギターメインなのでやはりフォークギターのネックの狭さと鉄弦ゆえのセーハや押弦のしづらさで四苦八苦していますが、ブロンズ弦にはナイロン弦と違う心地よい響きが良いです。
全体的には程ほどの難度なので真のギターマニアだけの楽譜でなく、ある程度のギタープレーヤーでも充分対応できると思います。また各譜面毎にABCと難易度もついているので弾くに際して指針となるでしょう。
選曲数は見ていただければ分かるとおり、クラシック、洋楽、邦楽、インスト系まで網羅されており不満がある選曲はまず無いと思います。
また選曲数が多いからといって、アレンジが安っぽい訳でもなく、実に凝っています。例えばサウンドオブサイレンスではカポタストを7Fに指定しこの曲独特の冷たさを表したり、スタンドバイミーでは、プリングオフは勿論タッピングのおかずを入れる事によってシンプルながらも味のあるギターがなせる編曲となっています。
特にお気に入りなのがエナジーフローと枯葉なのですが、両者ともやや難度が高めなので、私は使い慣れているクラシックギターで演奏してます。勿論クラシックギターでも演奏できない事はありません。
ただルパンのテーマはやっぱりアコギじゃないと厳しいです。特殊奏法が多いので、でもやっぱり弾きたいルパンのテーマ。
勿論、視聴すれば分かるとおりCDだけでも立派なBGMになります。