リハビリテーションプロトコール -整形外科疾患へのアプローチ- 第2版
作業療法士7年目。今年整形担当となった作業療法士です。
今まで広く浅く、あえて専門というならば神経難病専門だった自分が、整形担当となって一般的なプロトコールが載せてあるこの本は丁度よい資料でした。お値段はすこししますが、効率よく勉強していく、プロトコールが一気に手にはいるという意味では良書ではないでしょうか。
あくまで一般的であり、実際には手術による骨の固定性などによってかわっていくわけですが、判断基準も示されているところもあり、他職種との情報共有にも役に立つと思います。
特に下肢のプロトコールは手に入りやすいのですが、上肢は手に入りづらく、本書はその点で充実していました。下肢・体幹はちょっともしかしたら物足りないかもしれません。
ひざのスポーツ障害を自分で治す本 (ランナーズニー、ジャンパーズニーから半月板・靱帯の損傷まで)
スポーツ障害(ヒザの故障)を自分で治す…ということで、「回復レベル自己診断」というレベル分けがなされており、そのレベル別にリハビリトレーニングが紹介されているのでかなり実用的です。
普通に歩るようになればおしまい…というものではなく、アスリートを前提としているので、通常の練習を始められるまでのステップが刻まれています。
その回復レベルとは、
・グレードE:ゆっくり歩けるか、速く歩くことに不安があるレベル
・グレードD:速歩きはできるがジョギングは不安があるレベル
・グレードC:ジョギングに不安がないレベル
・グレードB:不安なくランニングができるレベル
・グレードA:不安なくダッシュやジャンプができるレベル
となっており、それぞれのグレード別に実施する筋トレやジョグ/ウォークなどのメニューが示されています。
ちょうど私もヒザを痛めており、しかし一日も早く走りたいと考えるあまり無理しがちです。
そこを敢えて本で示されたメニューに限って実施することで、無理することなく自制してリハビリに取り組むことができています。