RAVEL
ラヴェルの室内楽は難しい。内容が濃い割に一般ウケしないのでなかなかコンサートやCDなどの演奏機会に恵まれないのだが、それでも敢えてこの企画を立ち上げたことには素直に賞賛したい。
演奏自体はいささか音色の美しさだけっぽい所も感じられるものの、それでもこの20世紀のピアノ三重奏曲の傑作に果敢に取り組んでいる様子が伺える熱演であろう。
惜しむらくはやはり表現が通り一遍で、表情に乏しいこと。これは3人ともそうだ。
楽譜に振り回されているところがまだまだ多く、余裕が感じられないので聴いていて落ち着かない瞬間が多い。
まあ、まだ若い人たちなんでこれからに期待というところか。
最も聴き応えがありかつ楽しいのがマ・メール・ロア。アレンジも意外といけてる。
エイベックスの録音はやはりいまいち。なんでこんなに楽器ごとのバランスが悪いのか。
変なところで特定の楽器を強調するので興ざめな場面が多いと感じる。エンジニアは猛省すべき。
ヴィヴァルディ:四季
四季のCDはこれで9枚目になります。もう四季のCDはいいやって思っていたのですが、先に書かれたKURONEKOさんのレビューを読んで購入しました。何故ならクラシックのコンサートにはちょくちょく鑑賞しに行くのですが、私にとって要となる四季の生演奏は1度も聴いたことがなかったからです。ネットでずっと探しているのですが、私の住んでいる県内では、なかなかなくこのCDならばと期待して聴きました。川久保さんの演奏が好き嫌いは別として生演奏はこうゆうものなんだと思わせてくれる貴重な1枚となりました。