青空にとおく酒浸り(7) (リュウコミックス)
安永航一郎は「動き」を描かせたら日本有数の漫画家である事を改めて証明したような一冊
前巻から登場したメガネっ娘尻神楽さん&「蟲籠り」を狩る一族がしのさんを狩るべく大暴れ
ワイヤーアクションてんこ盛りの香港映画をコミカライズしたかの様なアクションがすごい!
昔から安永作品の売りだったコマ割と効果線の使い方に加えてデジタル作画で使える限りの効果を
目一杯使った作画テク(特に「残像」の表現!)がお見事としか言いようが無い
お話のほうも「蟲籠り」狩り一族の秘密を絡めて「MMホルダーに他のMMホルダーを潰す資格があるのか?」と
MMホルダーが倫理観も含めて「人間ではない存在」である事を徹底的にしのさんに突き付ける「どシリアス」で
重い展開が待ってます
バトルシーン中心の巻なのでギャグは少ないのですが、この巻に相当する期間に読者を心配させた
「リュウ」の休刊をネタとして使う所は「危険スレスレを狙う漫画家」安永航一郎の面目躍如というか…
よくこのネタを編集者が通したなあ(安永氏の作画も休刊の前後で微妙な違いというか違和感を感じる)
ともあれ安永アクションを腹いっぱい堪能させていただきました
青空にとおく酒浸り 1 (リュウコミックス)
雑誌掲載の最新話まで読んだ上でのレビューとなります。
安永節がつきつめられていくと、なんとちゃんとハードSFになってしまいました。
すごい。ブドウジュースが発酵して葡萄酒になりました!
それから貧乏とハードSFが見事融合しているとこもニューウェーブ(ふるっ)かもしんない。
青空にとおく酒浸り 6 (リュウコミックス)
この作者は「ガンダム」ネタを入れることがあります。
まぁパロディも描いてましたからねw
主人公の小朝ちゃんがすでに蚊帳の外で置いてけぼりになって慣れてしまった感ですが
この巻のように戦闘に関係ないとこで色々動きます、今回は割りと常識人としてw
菌糸系MMとなった篠さん、ブラック篠さんを倒し吸収。
悪いのはノーパナイザーということにしてその場は納めますが、警察や謎の女、尻神楽さんが
付け狙うようになります。
そして驚愕の展開!小朝父に惚れる篠さんと尻神楽さん、なんとか阻止する小朝という展開。
それでも、とにかく篠さんの超人ぶりが物凄くて正直安永作品を読んでる気がしないのですが、
なんでだろう・・・凄く面白いし展開が気になる。
篠さんは自分が凄くヤバイ状態なのは知っているんだろうなぁ・・・。