Drowning by Numbers [VHS] [Import]
「ZOO」「コックと泥棒、その妻と愛人」のピーター・グリーナウェイによる相変わらずグロテスクで美しいドラマ。ビックバジェットなマニア向けイギリス映画を量産する彼の世界が好きな人にはたまらない映画です。この映画とケン・ラッセルの「ゴシック」にも出演したジョエリー・リチャードソンはハリウッドでも活躍していますが、そのフィルモグラフィーで特異な印象の女優さんになってしまいました。
口づけは暗闇の中で (扶桑社ロマンス)
おもしろいです。読み出したら、ノンストップで読み終えてしまいました。
主人役は貴族ですが(ヒロインの出自は独特なもの)、舞踏会やお茶会の場面はなくて、庶民がたくさん出てきます。みんな生き生きしています。特に少年スリ団がとても魅力的に書かれていて、新鮮でした。
物語はヒーローの妹が家出したところから始まります。貧民街で彼女のカバンが見つかり、ヒーローはその地域にくわしいヒロインに助けを求めます。
ヒロインとヒーローは過去に因縁があるのですが、ヒーローは気づきません。私は気になりませんでしたが、ヒロインの少女時代の行動を苦手に思う方がいるかもしれません‥。
妹の居場所は最初から読者にはわかっていて、届きそうで届かないところがページを先に進ませてしまいます。ノリのいい文章で、クライマックスに向かっていきます。
サイドロマンスのような感じで、ヒーローの妹とスリ団のリーダーの淡い恋が描かれ、それは今後に期待度大です!
ザ・キンクス―ひねくれ者たちの肖像
肝心のデイヴィス兄弟への取材がなく、他の関係者のインタビュー等から構成されているため内容的な深みには欠けるが、
この奇妙なバンドの実態がかいま見える好著。レイ・デイヴィス本人の書いた自伝的SF小説「X-RAY」と併せて読んでほしい。
レイという人は「ユー・リアリー・ガット・ミー」「サニー・アフタヌーン」等ロック史に残る数々の名曲を生み出し、
ロックンロール殿堂入りを果たした天才的ソングライターではあるが、
その神経過敏さと異常なまでのケチぶりとバンド内メンバーいじめという悪癖が暴露され、実にやっかいな人だというのがわかる。
こうした悪癖や病気ともいうべき弟・デイヴとの兄弟喧嘩がなかったら、ストーンズ並みに成功したのではないか?
読んでみて、そう思いたくなる部分もあるが、やはりレイには無理だったと思う。
彼はあまりに繊細すぎてミック・ジャガーのようなビジネスマンには決してなれない。
アンディ・パートリッジやエルヴィス・コステロといった米進出につまづく英国系ひねくれアーティストの元祖ともいうべき存在なのだ。
Ufc 52: Randy Couture Vs Chuck Liddell [DVD] [Import]
Mike Van Asdale VS. John Marsh
Joe Doerksen VS. Patrick Cote
Joe Riggs VS. Ivan Salaverry
George St.Pierre VS. Jason Miller
Travis Lutter VS. Matt Lindland
Matt Hughes VS. Frank Trigg
Renato "Babalu" Sobral VS. Travis Wiuff
Randy Couture VS. Chuck Liddell
かなりの当たり大会。好勝負連発で、かなり楽しめる。
表のメイン、ウェルター級タイトルマッチと、ライトへヴィー級タイトルマッチは必見。
特にウェルター級のタイトルマッチは奇跡みたいな試合になります。
裏メインは2つ。
ひとつは崖っぷち同士のCote vs Doerksenの試合。
負ければUFCから転落してしまう者同志の鬼気迫る試合が展開される。
試合後の敗者の頭を抱える様子と喜ぶ勝者の差が残酷なほどに出た、好勝負だった。
もう一つの裏メインはBabalu VS. Wiuff である。
過去にリデルに負けて以来、連勝を続けUFCに帰ってきた
Babaluと、バリバリのへヴィー級から階級を落としてきたレスラーのWiuffの試合。
停滞気味のUFCライトへヴィー級戦線に風穴を開けることができるのか!?
いつもの長いOPがカットできるし、試合内容も○。これは買いです。