EPIC 25 1980~1985
シャネルズの『ランナウェイ』から始まる、というのが請ってますねぇ。佐野元春の『SOMEDAY』や大江千里の『BOYS&GIRLS』など、エピックを代表するアーティストが集結した豪華盤と言えます。私は渡辺美里のファンなので「GROWIN’UP」が収録されて嬉しいですね。あのエピックのシンボルも気に入ってます。
ファミリー・シークレット
20歳前後の時にハマっていた、柳美里さんの作品。しかし、『命』以降は、不思議と遠ざかってしまっていた。 しかし、例の“柳美里・ブログ炎上騒動”があり、そしてそれを機に柳さんがカウンセリングを受けたーそう聞いて、久々に手にとった。 重い内容である。…しかも、“虐待された”という訴えではなく、“虐待してしまう”という悩みなのだから、ある意味もっと辛い。 ただ。これを読んで、「私もカウンセリングを受けてみよう」と思う母親が増えたら、それは朗報だろう。母親だって、完璧な人間ではないのだから。 “虐待された側”の告発書は、沢山出版されている。しかし、“子供を愛せない親”の告白はまだ少ない。そういう意味で、この本は、貴重なものと言えるだろう。
ピョンヤンの夏休み――わたしが見た「北朝鮮」
柳美里氏の著作はかならずしもと言っていいほど賛否両論分かれるものであるが・・・。
東由多加氏の死後の作品は、わりと筆致が落ち着いてきたように思う。
この作品も韓国籍ならではの柳氏ならではの視点があり、たまたま2012年が金日成主席生誕100年、そして金正日急死という(これは書いている間は予期していなかっただろうが)事件があったから、このさき国際情勢的に朝鮮がどうなっていくかということを知るきっかけにはなると思う。
ただ他国の人間が「北」でどんな宿に泊まれるのかどうか、食料面はという疑問はあるが、
「思ったより北のひとも普通じゃん」というのが私の見方である。
それはこの本に載せられている写真からもうかがうことができる。
そして朝鮮でなくても、生まれた土地のルーツ(柳さんは北のひとではないけれど)を知りたいというのはアメリカなどの国でもみられる生理的なものであって、それは単なるノスタルジーではない。
それは私がちょうど韓国人が多い土地(北の人も南の人も)に住んでいるせいかもしれない。
印象的だったのは板門店の場面で、
「韓国側のほうがチェックが厳しいこと」
私は当然韓国側からしか板門店に行ったことがないので、確かにちょっと怖かった記憶はあるが、北側がどんな対処をするかはこの本からではなかなか伝わりにくい。
そして「ウリヌン ハナ」。
やはりどちらに住む人も同じ民族だから手をつなごうという考えは、庶民にもあるのだ。
昔は、日本も隣の国なのにハングルや日本語ではなく、英語でコミュニケーションしてたもの。
命 [DVD]
今まで見てきた映画の中で、一番「生きること」について考えさせられた作品でした。今、健康に生きていられる事がどれほど大切で、幸せな事なのか痛いほど感じました。 豊川さんはまさに「迫真の演技」で、色々と考えさせられる良い映画です。
文庫 お母さんはしつけをしないで (草思社文庫)
日々の「しつけ」と称して親が投げかける言葉が、
子どもに「僕(私)は悪い子だ」という「信念」を植えつけ、
子どもはその「信念」に基づいて動く……
この部分の記述だけでも、この本を読む価値はあると思います。
まわりに迷惑をかけない子どもに育てよう、
社会性・協調性を育てようと躍起になる前に、
親として最優先で取り組むべきことがある。
これまで「大切」と思い込んでいたことを手放し、
「子どもにとっての大切なこと」をインプットしなおすのは、
親にとっては大変な痛みを伴う困難な作業です。
でも、気づいた人から変えていかなければ、
今の子どもたちが直面している苦しい現状は何も変わりません。
子どもが幸せになれなければ、親も本当の意味では
幸せになれないはず。
この本は、親を責めるために書かれたものではなく、
親自身も幸せになるために書かれたものと信じます。
親として困難を乗り越え、成長するために、ぜひ一読して
いただきたい一冊です。