ポートレイト・イン・ジャズ 和田誠・村上春樹セレクション
自分が違った時代や場所にいるような気になれるアルバムです。音質も、CDというよりはレコードの味わいが大切にされているとおもいます。二人の選んだそれぞれの曲がジワーンと、すごくおいしいお酒が体に流れ込んできたように実感できました。アルコールのダメな人は村上春樹のエッセイでも同じ体験を味わえます。聴いてよかった。
Norwegian Wood
私も思わず表紙のデザイナーの名前を確認してしまいました・・・・。(原版のデザインがかなり話題になっていたのを思い起こすと、ちょっと理解に苦しむ。)
この翻訳の前に、Alfred Birnbaumというひとの訳で出てたようですが、この分は,海外向け翻訳のための村上氏自身による監修がなされているとか。 はじめ、手にしたとき(赤・緑本のかさに比べてあまりにうすくて軽いので、あまり翻訳本を読んだことのない私は’これって概訳?などとおもってしましました)
以前にサリンジャーを日本語訳で2冊くらいよんだ時、そのあまりの訳の雰囲気の違いに唖然とし、片方では非常に感動するのに、片方では主人公に共感さえ出来なかったことを思い返し、この小説でも、このような、主人公のしゃべりかたや、日本固有の若い世代の世相を切り取ったような状況設定が、うまく他言語に置き換えられるのかと興味があった。ネイティブのニュアンスがわからないのでそのあたりはなんともいう資格はないが、かなりきっちりと丁寧なニュアンスが出してあるように思えた。今回あらためて読み直してみて、自分なりのいろいろな発見もあり興味深かった。
1Q84
予約しておいた1Q84届きました!
これから読み始めますので、これはレビューではありません。
親切というか、むしろお節介なアドバイスです。
この1Q84は、アメリカの Knopf 版です。
日本語原書の1巻〜3巻までの翻訳です。
ところが、不思議なことに、この本と「よく一緒に購入されている商品」として、
英国の Harvill Secker 版の1Q84 Book3 が amazon で紹介されています。
この Harvill 版は、日本同様、1〜2巻が最初に出て3巻があとで出版されたので、Knopf 版とちがって、3巻が別冊になっています。
ということは、この本まで一緒にお買いになる方は、わざわざ3巻をダブって、しかも、余分なお金を払って買うことになります。
3巻の内容はフィリップ・ガブリエルさんの翻訳で、いずれも全く同じです。
物好きなお方はご自由ですが、<両方併せてお買いになる>必要が果たしてあるのでしょうか?不思議で仕方ありません。
以上、レビューそっちのけで、叱られそうですが、
日本語原文は、読んで、これこそ村上春樹さんの集大成的大作だと大感激して、
わたしの本箱の大切な場所に3冊きちんと鎮座しております。
従いまして、この英訳版も、読む前から、Jay Rubin さんとPhilip Gabriel さんの村上作品の翻訳は素晴らしいと確信しておりますので 当然、超五つ星☆☆☆☆☆ なのです。
ハード・カバーで、装丁も抜群に素敵です!!
お節介はこれでおしまいです。さあ、読もーっと!!
5 By Monk By 5
モンクの音楽には共演者の隠れた魅力を引き出す力があるようです。
このアルバムではサド・ジョーンズがコルネットで参加していますが、開放的で明るい本来のプレイに幾分深みと細やかさが加わって、しみじみと聴き入ってしまいます。
こんな良いアルバムが1000円で買えてしまう。嬉しいけど、ちょっと寂しいような・・・。