ストレンジドーン TV-BOX [DVD]
こういう極限状態のドラマが展開する作品ばかりあったのは、作り手と見てる側とのモラルの相違による苦しみから来てたんじゃないかと思われるのだがどうか。作り手ってのはアニメを創ってる人間である。アニメを創るって作業は相当に過酷なものであり、今はデジタルになりだいぶ楽になったんだろうが、セルの時代は並大抵のものじゃなかった。特にこの世紀末のあたりはきゅうきゅうのなかで創ってたってコトが良く分かる息苦しさと辛さが感じられた。世間は超不景気、でも客はどんどん贅沢になる、自分たちはより良いものを作らなきゃいけない、創らなきゃ買ってもらえない、このジレンマ。ただ私はこの時期こういう作品ばかりが創られていたことをまるで不自然と感じなかった。モラルの相違からくる作り手の心の苦しさに同調できたからだ。だって私は「本物」を知ってるのだから。「本物」を作りたいが創れずにいる創り手との苦悩と同調できたのだから。本当は今でもこういう作品のほうが必要なんじゃないかと感じてる。だから、このあとどうでもいい作品ばかりなってしまった時、「もういいや」って逃げたようにしか感じられなかった。そして世紀末の気分(90年代)を引きずりながら変われずにいる私は、回りの状況とただただズレを感じながら生きている。ただ一言、「人と人とが争い合い、傷付けあうってのは、もうどうしようもなく醜い事なんだよ、」ってコトです。
STRANGE DAWN ― オリジナル・サウンドトラック
オープニング曲の
「空へ」はその透き通った声と
雄大さすら感じる曲調がとても
心地よく響きます。
それにオープニング目当てでシングルで買うよりもこれで買った方が得。
STRANGE DAWN Phase.1 [DVD]
この異世界に住む3頭身の住人達は一様に頭が悪い。
頭が悪いから戦いも原始的で、そのうえ感情的だから、争いが絶えない。
今の私達とは違う、大昔のような完成されてない世界。
だがそれゆえに人×人とのきれいごとだけじゃない、
ごまかしのないストレートな感情の交流があった。
その真摯なひたむきさを描いた作品。
これがこの作品の私のレビュー。