Yankee Hotel Foxtrot
もう10年以上前の作品。
だが時代性抜きに2012年時点でも十分必聴に値する名盤。
所々にジム・オルークの影響は垣間見れるが、ロックとしてのダイナミズムは更更失われていない。
USインディ好きには疑念の余地なくお勧め。
ウィルコ・フィルム [DVD]
ライアンアダムスの「New York,New York」のビデオでも思ったし、
このDVDのライナーノーツや監督のインタビューにもあるように、
「よくもまぁ、偶然にこんなとこ撮れた...」と思うシーンの連続です。
でも、見終わって思うのは、やっぱりその音楽の素晴らしさ。
傑作「YHF」が生まれるまでの音の変移が感じられます。
はっきり言って、ボーナスマテリアルの「スタジオ/ライブ映像」だけでも、買う価値あり!です。
まさに過去から継承されてきたアメリカンミュージックを、現在の音で最も美しく体現できるバンドだと再認識させられます。
本編を見た後、ボーナスマテリアルの最後の「How to Fight Loneliness」はグッときてしまいました。
バンド/音楽業界のドキュメンタリーとしてウィルコファン以外も必見です。
Ashes of American Flags [DVD] [Import]
ツアーを回る際のようすを取材したドキュメンタリーをあいだに挟みながら、5か所13曲のライヴ映像が展開していきます。字幕がついていないドキュメンタリー部分でのメンバーの語りを理解することに意味があり、またライヴ映像がドキュメンタリーでぶつぎりになっているので先日の来日公演ほどの興奮は味わえません。でも、7曲のエクストラを含めて、彼らのライヴの魅力の一端を垣間見ることはできます。
ぼくの場合、DVDからサイトに入ってダウンロード音源のためにアカウントを登録しても、最終登録メールがいまだに届かず、したがってダウンロード音源も入手できていません。管理者にメールを送っても返事が来ません。今から買っても、特典のダウンロード音源が必ずもらえるとは思い込まないほうがいいようです。
Billy Bragg & Wilco - Man in the Sand (The Making of "Mermaid Avenue") [VHS] [Import]
Billy BraggがWilcoと共同制作した、名盤MERMAID AVENUEのメイキング映像です。輸入盤のため詳しい内容が解らないのが、やや難点です。
DVDで映し出されるBillyの姿は、真摯でかっこ良く、真面目に一生懸命メッセージを歌うパンクそのものです。(若さ、激しいビート、過激なファッション‥‥だけでパンクかどうかなんて、評価しないで欲しい。)
今までの日本においてのBillyの評価、知名度は恐ろしく低かったと思います。Wilcoと組んだことで、初めて名前を知った人も多いでしょう。再評価が高まってきて、初期の作品が国内盤として再発されたことは、すごく意義があったと思います。
出来れば、このDVDも国内産を出して欲しいです。輸入盤ですら、これだけ良い内容ですので‥‥。正確な内容を知ってみたいという思いが強いです。
I Am Trying to Break Your Heart [DVD] [Import]
ただの音楽ビデオの域を超えた、素晴らしい音楽ドキュメンタリー映画。
実際に数ヶ国の2002年の国際映画祭に招待されている。
主役は勿論、Jeff Tweedyその人。素晴らしき才能の持ち主。
冒頭、車からのシカゴの街中の景色をバックに、流れるのは
「I'm trying to break your heart」
その車を運転しているのはJeff、向かうのは仲間が待つロフト。
そこで、後に'Yankee Hotel Foxtrot'と名付けられ、多くの人の
心に届き優しく潤すアルバムを、仲間と共につくるのだ。
そこには、一筋縄じゃ行かないリアルなドラマがある。
僕らが人生で直面する様な、人と人との関わり、一対一の交わり。
嘘の無い生き様を音楽と言う音で記す男たちの、消えない記録。