ドット絵プロフェッショナルテクニック―ドット打ちからアニメーションまで (Game developer books)
ドットの並べ方や基礎知識から始まり、マップチップや背景の書き方、さらにはアニメーションにまで触れられている。
またドット以外にもごく簡単にではあるが、遠近法や配色論等にも触れられており、
ドット絵を知るための導入書としては申し分の無い内容となっている。
作例も充実しているが、キャラクター絵に関して特化した内容の本ではないので、
キャラクター絵に関してのページはさほど多くない。
ドットでキャラクターを描画することを目的として本書の購入を検討している方は注意すべきである。
少々値は張るが、価格だけの価値は十分にあるとの印象を受けた。
Rubyではじめるゲームプログラミング―人気の国産言語で、誰でも簡単にゲームが作れる! (I・O BOOKS)
というか、本が書かれた時と、MyGameライブラリの仕様が変わったのだろうと思うのですが、
サポートサイトにもその事が書いていないのはどうかと思いました。
■P.121
×img = Image.new("sample.bmp",200, 200)
○img = Image.new("sample.bmp",:x=>200, :y=>200)
■P.135
×fnt.str = "ABC"
○fnt.string = "ABC"
あと、短縮というか、エレガントにコードが書かれすぎていて、
理解が難しくなっている部分が多い気がします。
例えば■P.219のコード
punyas = Array.new(6){|i| Punya.new(i)}
は
punyas = Array.new(6) do |i|
Punya.new(i)
end
のほうが理解しやすいですよね。
■P.145の「mygame/boot」を使わない方法、で、
require 'mygame'
MyGame.create_screen 320,240
MyGame.main_loop do
MyGame.Image.render "sample.bmp"
end
がどうしても動作しません。
■P.247 表示物を描画するだけのプログラム
これは、1行目に、教本の通り #!ruby -Ks が入っていると、"2行目のテキストです"等の日本語表示が出来なくなります。
あと、本に書かれていない事がプログラム上でされている場合が多く、データは付属しているとはいえ、本の部分だけでは動作しないのはどうかと思います。
■P.267 選択肢
command_clear メソッドに、以下の文を加えないと動作しない。
@choices = []
@cursor_idx = nil
他、command_jumpメソッドに
command_clear が必要。
■P.284 アニメーション
class Character
def update
@image.update
end
class TrollScene < Scene::Base
def update
@acorn.update
@crow.update
end
■P.286 Trollクラスを作る
class Troll < Character
def animations
{
:stand_right => [10,[0,1,2,1]], # この行が抜けている
■P301 ブロックに乗る(2)
class Troll < Character
def init
〜
@last_y = y # この行が抜けている
@vx = @vy = 0 # この行が抜けている
あと、x,y,blockといった同じ名前の変数を使うのはやめてほしい。どれがどれなのかわからなくなるので。
開発された、MyGameライブラリの機能が素晴らしいだけに、ちょっと惜しい本です。
RPGツクールVX+ツクールシリーズ素材集 和
新たにマップチップ入れたりとか
どうやるか分かりにくいです
元から入ってる素材に同名で上書きするんですが
それって、新たに殆ど追加できないってわけで…。
和の素材がまさにそれで
普通にインポートすると上書きになってしまい、
元から入ってるファンタジー系の素材は吹き飛びます。
コンシューマ版と比べたら
制約が少ないので良いです。
毎回のことですが、
エンターブレインのツクールシリーズは
何かしら、あと一歩足らない事が多いです。
プログラムの知識があれば更に楽しめると思います。
RPGツクールアドバンス 公式ガイドブック
内容は思いっきり初心者向け。
既に何も見ずにほとんど好きなように作れる方は特に買う必要は無いです。
素材一覧目当てならばどなたにもオススメしますが、ハッキリ言って中級者以上の方にとっては素材一覧のみ価値があると言えるでしょう。
役立つ作り方の実例というのがありますが、こういうのは自分で頭を使って考えるのが面白いですし、これを差し引いてもこの値段は高すぎ。
初心者には必須の本ですが、中級者~上級者の方は買わないでも良いかと思います。
RPG ツクール DS(通常版)
期待しすぎると、途中で投げ出したくなることは多々あります。
段階としては、
1、必要最低限の機能しか用意されていない(戦闘)仕様に幻滅
2、容量(特にDP!)のタイトさに辟易
3、バグ(もしくは説明がなさ過ぎで、バグとしか思えない仕様)に愕然
といった感じです。
・1について
「攻撃スキルに属性設定できない=キャラクター毎の差別化がし辛い」
「敵のステート変化耐性を調整できない=ボスと雑魚敵の差別化がし辛い」
という点が大きいですが、要するにキャラの差別化をどうするかという話なので、工夫次第でやりようはあります(この作業を楽しめるかどうかが、このゲームを楽しめるか否かの分岐点のような気がします)。
・2について
DPモードは素材の制約がかなり厳しく、RPGの「パーティーメンバーを入れ替えつつダンジョンを冒険する」という形式を再現しようとすると、「BGM・グラフィックを削り、かつ拠点一つにダンジョンのパターン一種」くらいに節約しないとまともなゲームになりません(むしろこの形式にこだわらず、「イベントの連鎖でアドベンチャーゲーム、もしくはゲームブック的なシナリオ展開を作る」のも一興です)。
またFULLモードでも、特にフィールドマップやイベントで容量が苦しくなりがちです。従って「FULLモードで短〜中編」と割り切り、テストプレイの高速戦闘モードを前提にすれば(通常プレイでは戦闘テンポが遅くフラストレーションが溜まりやすい)、そこそこ遊べるものはできます(まあ人によるでしょうが)。
どうしても長編を作りたい場合、「マップ・イベントを二つのデータに分割し、データベースのみ共有して、テストプレイのスイッチ操作を利用してゲームブック的にストーリーを連続させる」という方法も考えられます(かなり非常手段な気もしますが)。
・3について
wikiを見るなどして、予め確認してから購入するのが無難ですが、表に出ていない物も多い為、ある程度の覚悟は必要です(ちなみに私が最も焦ったのは「ぼうぎょ」の効果が2ターン持続すると知った時です。「超防御」と併用すると、実質的に無双ができてしまいます。多分仕様でしょう)。
過剰な期待をもって取り組むと、この様に心が折れそうになる事は多いですが、「アイディアを思いついた時に、すぐ開いて作れる手軽さ」は魅力的で、入門用としては遊びやすく、また「ゲームブックやアドベンチャーゲーム的節約思考を働かせば、ゲームとして成立しない訳ではない」ので、「人を選ぶのは間違いないが、遊べない訳ではない」という位の評価が無難かと思いました。