ATARU DVD-BOX ディレクターズカット
余韻の残るドラマ。
話が完結しても、何かまだ残ってるような
最終回を迎えても、まだ何か残っているような
でも、もどかしくもなく、それさえ楽しめる。
ストーリーも、キャストも良かったけど
アタルというキャラがすっごく良かった。
ATARU Blu-ray BOX ディレクターズカット
中居さんへのインタビューで、こういうような感じのお話がありました。
【僕がサヴァン症候群であるアタルを演じたことで、その方々が良くない印象や偏見を持たれないようにしたい。そのためにはアタルの周囲のキャラクターを個性的にすることで、サヴァンを特別じゃなくあるひとつの個性として視聴者の方に感じてもらいたかった。】
ドラマを見始めた頃、アタル以外の人物が多少ごちゃついてるなぁと感じていたのですが、その理由が何だか分かったような気がして興味深かったです。
中居さんの想いが、きちんと反映されていたんですね。
私の子供の頃からテレビで大活躍を続けている中居さんですが、改めて彼を観ると、素敵な顔立ちやかわいい表情をされているのが沢山味わえます。
栗山千明さんや北村一輝さんの、幾分大げさチックなコメディ演技が、中居さん演じるアタルにある意味振り回されている様も楽しかったです。
なんらかの形でいつか続編も期待したい、毎週日曜夜に楽しみにしていた、そんな素敵なかわいいドラマでした。
TVアニメ「あさっての方向。」オリジナルサウンドトラック
このアルパムの作・編曲者である光宗信吉氏が寄せたライナーノートを読めば、作品
のできあがった経緯や方向性が簡潔に、そして手に取るように分かるのですが、それは
アルバムを入手されてからのお楽しみということで。
一般的なアニメのサントラとしては珍しく、収録されている楽曲の多くがピアノをメインと
した「ニューエイジ・ミュージック」という方向性でまとめられています。ヒロ兄と椒子さんが出
会ったのは、アメリカのとある古い街のキャンパスという設定でしたが、アメリカでの過去
の出来事だけでなく、いま生活している日本でも、ジョージ・ウィンストンの四季シリーズを
彷彿とさせる調べに乗って物語は進みます。
血のつながらない兄妹と元彼女の、微妙なバランスの上に成り立つ関係という、ともす
れば日本的情緒どっぷりなテーマにも関わらず、透明で、優しく、そして暖かいピアノの音
がすっぽり包み込むことによって、最終話まで清々しい気持ちで見ることができました。
必要以上にウエットにならなかったのは、もちろん光宗氏の手腕とニューエイジ・ミュー
ジックに絞り込んだおかげです。
サントラとしての完成度も高く、ジャケットやレーベル面のアートワークも、からださんと
椒子さんのモチーフを効果的に使った、とても素敵な1枚です。