そなえ ~35歳までに学んでおくべきこと~
何年、何十年先を見越して、ひたすら準備をすること。例えすぐに成果が出なくても、バカにされても。
そんな教えが、野村克也という野球人生をなぞって解説されています。タイトルに「35歳までに学んでおくと」とありますが、人生哲学のような内容なので、年齢はそこまで関係ないのでは、と感じてしまいます。また、本企画を野村監督に執筆依頼した出版社・編集担当者には、畏怖すら覚えます。
野村監督語録集~名将かく戦い かく語りき~ [DVD]
楽天の名将野村監督のボヤキを集めたDVDです。
本当に面白い企画ですね!
試合後のボヤキも最高ですが、その前に収録されている
スペシャル・インタビューがとても良かったです!
野村監督の野球哲学を垣間見ることができます!
ぜひ一度ご覧あれ!
ノムラの考え 完全版 [DVD]
峰山高校→テスト生→三冠王→ヤクルト・阪神・楽天での名監督の奇跡をじっくりと浸ることができる対談作品である。
野球界だけではなく「これからの日本はどうなるのか不安だ」と語る野村氏。今の震災の国難を秘かに暗示されているようで怖い程の予言力がある人間だと思う。
楽天を2位に成長させながらもクビになった真相が初めて分かった。2位になったため野村→星野とは出来ずに、カマセ犬の害人監督ブラウンを1年だけ間に挟んで最下位にした楽天三木谷社長のせこさが大変良く理解できた。こういう真相を知ってしまうと今の星野楽天を素直に応援できなくなってしまいそうだ。
野村は与えられた人材で古田・稲葉・赤星・山崎・島を再生・育成した手腕は大きく評価できる。
一方星野は五〇〇〇〇〇〇〇〇円で松井稼と岩村と川上憲の入団招聘を楽天監督就任の条件とした。
日本を代表する2人の監督をどう評価するか意見が分かれるところであろう。
野村ノート (小学館文庫)
苦労人で、もと南海の強打者で、ぼやきの野村監督が野球論を語る。多くの場面では、選手の実名を出して、技術論を説いている。これらは野球ファンの観点から読むと面白い。しかし、それだけだと、野球技術書になってしまう。本書の目玉の一つは、第7章「指揮官の重要な仕事は人づくりである」だ。選手に必須の要件を、自ら気付かせる様にしむけ、一方では、広い意味の後継者を育てる事を重視する。
これらの事は野球という枠のみの事ではない。
実社会に広く当てはまる部分が多い。
本書の優れた点は、枝葉末節的な技術論に終始している様に見えて、
実は、その積み重ねの中から別の視点のポイントが浮かび上がってくる、
という事だ。
特に、会社などの「組織」で仕事をする人間にとって、
改めて考えさせられる部分が多い。
著者が知ってか知らずか、含蓄のある書になっている。
野村再生工場 ――叱り方、褒め方、教え方 (角川oneテーマ21 A 86)
今現在、実践的野球論を語らせたら誰も野村楽天監督には適わないと思う。本書は大筋で走攻守すべて出来れば俺は何も言うことはない。でも、そんな選手は王、長嶋、イチローのように50年に一度出るか出ないかだ、でも一芸に秀でていればそれを伸ばし強敵なチームとも闘う術もあると今までの作品の補足が書いてあります。守備、走塁にスランプなし故に機動力野球は相手チームにプレッシャーを与えリズムを狂わせる。投手分担制で一人一殺で選手を生かす。マスコミを使ったオリックス時代のイチロー選手に対する心理戦。球界の宝である金本選手のチームの鑑としての存在感と中日の川上、日ハムのダルビッシュ有のエースの資格。でもやはり白眉は、適材適所の人材配置と才能を開花させる手腕、捕手の重要性と監督の育成の急務、メジャーからは野球論をもう吸収する必要なし等々素晴らしい内容です。只今回のWBC監督は自ら手を挙げて引き受けて欲しかった。