常勝将軍 立見尚文(たつみなおふみ)(下) (PHP文芸文庫)
幕末から明治維新の時代に幕府側として働き、やがて日本帝国陸軍の柱となり国運のかかった近代の戦争で全てに勝利した名将です。一度大きな挫折をしてもその場その場でしっかりと生きていくことが大事だと感じました。作者の柘植さんの経歴からわかることですが、戦闘シーンが克明に描かれていることも大きな特徴の一つです。経験者にしか戦争の場面は書けないのかもしれません。近代史がお好きな方には必読書ではないでしょうか。
小部隊指揮官バイブル いかに部下を統率し、目標を達成するか? (PHP文庫)
サラリーマンや建築現場責任者にも読んで損はしない
応用が出来るかは貴方しだい、私しだい・・・
内容は
行軍時の対策や重火器と爆破物の有効範囲、見方の危険範囲
映画やゲームの世界が如何に嘘パッチかが良く解ります
著者はベトナム戦争辺りから湾岸戦争辺りまで外人部隊で参戦、指揮を
して来たベテラン傭兵らしいです。
なんせ外人部隊の傭兵と言えば混成部隊ですからね、其れを統一し指揮し
目標を達成させて来た人の話ですから色々と参考に成る
記憶に残る話の一つに
M16を余り使わず、AK47を使い敵を翻弄する話は非正規軍らしい
興味深い話の一つでした。
首都直下地震“震度7” (PHP文庫)
老若男女、日本人と外国人そして城南、城西、城東、都心、湾岸等あらゆるエリアで色々な登場人物が出てきます。そのため直下型地震が発生しても湾岸の高層マンションと城西の戸建てなどの被害の違いが分かり現実味のあるシミュレーションが出来ていると思います。本書を読んだ直後は高速道路に乗ったり、地下鉄に乗ったりする事が心配になるくらいでした。しかし残念ながら本書に出てくる登場人物の多くが通常持ち合わせている以上に地震や地理について知識が豊富であるため現実からかけ離れている気がします。筆者とすればそれら登場人物の会話の中で東京の危険なエリアや現代建築の安全神話に対して警鐘を鳴らしているのでしょうが、実際には極度のパニック状態でこのような会話はありえないという場面が多く見られました。その分星一つ減らしておきます。
Coleman サバイバルキット 170-6458
「サバイバル(生き残り)」というと大げさかもしれないが、ほんとうにそんな状況に直面したらこれが最低限必要な必需品であるとおもう。
いくら使えるものがセットされている「サバイバル・キット」でも大きくガサばるようであれば携帯に不便である。
その点本製品はB-5サイズくらいで薄くまとまりがあるからほとんど邪魔にならない。
寒さから身を守るための高品質のブランケットと、ポンチョがセットされているのは「サバイバル」にもっとも有効であることは言うまでも無い。メーカーの良心が窺える。
しかし、ほんとうはこんなシチュエーションには陥らないほうがよいのだが・・・
21世紀サバイバル・バイブル (集英社文庫)
初版本から読み最低限の災害用品と備蓄物品は本書に基づき用意していた。東日本大震災には新橋のオフィスビル8階で遭遇した。整然と帰宅の途に着く人の流れ。道路の大渋滞。都内では道路、電灯も残っていたからこそ人々が落ち着いて行動していた。そのような中でも歩道を自転車で駆け抜ける、道路を平然と歩く危険な行動をとる輩が大勢いた。もし道路が破壊、電灯も途切れていたらパニックが起きたであろうことが想像される。自宅の千葉まで歩行と自転車で戻れたが、その後、本書を再読し「備え」を整えた。本書は参考になる。また新たな版を重ねるであろう。今回の震災を踏まえて最新刊が出版されることを強く期待している。