ユニフィケイション
ジャーマン・メタルの王道を突き進む、ピート・シールク率いる5人組の2ndフル。
今作では新たにベースとキーボードが加わり、さらにはドラムが、トーメン・スタッシュ(元BLIND GUARDIAN〜SAVAGE CIRCUS)からダン・ツィマーマン(GAMMA RAY、FREEDOM CALL)に交替しているが、基本的なサウンドは変わらず。
相変わらずスピーディ&パワフル&メロディックな、カッコいいジャーマンを聴かせてくれる。
まあ個人的な印象では、トーメンよりもダンのほうが、推進力は上かな。とにかく疾走曲のスピード感が心地よくてたまらない。
それにしても今作のこの曲の充実っぷりはどうよ?
スピード・チューンからミドル、バラードまで、どの曲も勇壮でキャッチーなメロディが盛りだくさんで、ここまで美味しく戴けるジャーマンは滅多にお目にかかれないね。
ただ個人的には、カイ・ハンセンに歌って欲しくはなかったのと、12曲目の感動的なバラード“Forevermore”で終わりにして欲しかった。
この手のアルバムで全15曲70分オーバーは長いし、13曲目以降は楽曲もイマイチだから・・・。
とはいえ、ジャーマンのアルバムとしては、非常にいいアルバムなことは間違いない。ジャケがダサめなので、食指が動かない方もいるかもしれないが、食わず嫌いは勿体無いかな(^^
ダーク・アソート
この作品は前2作と比べると、疾走曲の割合はやや低めかも。1曲目もミドル・テンポで聞かせるといった感じ。でも2曲目からおなじみのアイアン・セイヴィアー節になるから一安心かな?で、3曲目が私のイチオシ!このアルバムを最後に脱退した、カイ・ハンセン(現GAMMARAY)の力作です!
スレイヴ・トゥ・ザ・パワー~アイアン・メイデン・トリビュート
参加アーティストが有名無名とりまぜて……という感じだったので、それぞれの演奏力や完成度についてはかなり不安をいだいていたのだが、ライナーノーツによれば、もともとの米盤は総勢26バンド参加だったものの日本盤を出すにあたりピックアップしたそうで、実際、それなりに聴ける。もちろん、もともとがIRON MAIDENの曲なのだから、その部分で心配するようなことは何もない。あとは各アーティストの力量次第というところだが、やはり注目はセバスチャン・バックが歌う'Aとイアン・パリーが歌う'Dだろう。バズの表現力はまさしく見事の一言に尽きるし、イアンは声の音圧で押し切った感じ。とはいえ、このアルバムのあとKAMELOTにロイ・カーンが加入したことを考えると、そちらの編成でのMAIDENカヴァーも聴いてみたいなぁ、と思わずにはいられないのである。
コンディション・レッド
ピート・シルク率いるジャーマンメタルバンド、アイアン・セイヴィアーの4th。2002作
これぞ正統派ジャーマンメタルというサウンドで、毎回好作を聴かせてくれるも、
やや決定打に欠いていたこのバンドだが、本作は最高作というべき内容だ。
のっけから初期ハロウィンかブラガーかというような疾走曲で攻めてきて
2曲め以降はJUDAS PRIEST風味も織りまぜながら、彼らの信念ともいうべき
ピュアメタルスタイルでたたみかける。GAMMA RAY風味のギターの絡みに、
ピートのヴォーカルが重なって、新鮮味はないものの熱きメタル愛が感じられる力作だ。
アイアン・セイヴィアー
ドイツのメロパワバンドの1st。ピート・シールク率いるバンドで当時はカイ・ハンセンもいた。コテコテのジャーマンメタルにSF的なスペイシーさを導入させることで彼らの個性となっている。ヘドバンを強烈に誘うリフワークはベテランならではで暑苦しいまでのピートの歌唱もこのサウンドにピッタリハマッている。後半につれてテンションが下がるのが減点か"