BLUES GUITAR HERO
クラプトンがその苦悩をブルース探求にぶつけていた頃、その難解さに挑戦し続けたのが、Have You Ever Loved a Woman である。全編、パワフル!でギターの魅力をいかんなく聴かせてくれる。曲数が多いのに驚く無かれ!一気に”恍惚のブルース”に誘ってくれるはずである。私はオジサンである。これを聴くたび今の音楽シーンが貧しく思えてならない。しかし、ここまでになるには正しい努力があったればこそということを忘れてはならない。星10個級いや太陽級の一枚である。
伝説のテレビ映像「ザ・ビート」1966 [DVD]
フレディ・キングのギター弾きまくりは凄いけど、歌もまた良い。レコードではB.B.キングやアルバート・キングに比べて地味か、あるいはやたらオーバー・プロデュースのものが多いけど、このDVDは「文句あるか!」という感じ。
忘れていけないのは、クラレンス・ゲイトマウス・ブラウンが率いるタイトなバックバンド。日比谷公会堂でのライブを思い出します。
レコード・コレクターズ増刊 ブルース・ギター バトル・オブ・ザ・マスターズ
怒涛・爆発型など、グルーピングが最高だし、CD紹介も丁寧なので初心者にもとてもよい本だと思います。
ただし、ジミヘンが一言も触れられていないのは、なぜでしょうか?
確かにブルースの枠に収まらないアーティストではありますが、ブルースマンであることには間違いないように思いますし、他のブルースマンへの影響を考えると、やはりジミヘンもあげるべきではないかと思います。
All His Hits
クラプトンさんが、影響を受けたアーティストの一人に彼を挙げていたので、CDを購入しました。その男とは、ブルース界 三大キングのひとり「フレディキング」です。クラプトンさんがカヴァーしている曲も収録されているので、このCDを選びました。まず驚いたのが「Have You Ever Loved a Woman? 」今までに聴いた事のない歌声♪ まるで何か威嚇しているようなギターソロ♪「こ、これがブルースなのか...素晴らしい!」これがフレディーさんに対する第一印象でした。そして、BluesBreakers時代のクラプトンさんによるカヴァーで有名な「Hide way」ノリの良いインストゥルメンタルです。それから、「I'm Tore Down」「Onion Rings」「Ful Time Love」等 とても良い作品が収められています。どの曲も「魂」が込もっています。そうです、ブルースは「魂の叫び」なのです。
大人のロック! 2010年 夏号【Vol.23】[雑誌]
ディラン来日公演の記事が少ない。ステージの写真がないのは仕方ない。しかし、セットリストは全くなく、菅野ヘッケル氏のレポート2頁だけ。座談会ぐらいはして欲しかった。公演が3月で鮮度が落ちたとはいえ、本号での扱いにはがっくり。4月のJ.ベック、C.キング+JTの来日公演レポートは文字数こそ少ないが、ステージ写真とセットリストつきだけにディランとの落差が目立つ。
食傷気味の特集もあるが、P.マッカートニーの新しいツァーは要注目。彼のエネルギーには驚く。ストーンズ70年代の特集は新鮮。J.ブラウンのインタビューは新作を深く知る一助になる。写真を見ると彼も年だ。その高齢化問題をハードロックバンドに見る特集は、切実だから興味深く読めた。一発屋ランキングはなつかしい名前が登場し、カラフルな頁構成で楽しい。P.バラカン+亀渕昭信の対談つきで力が入っている。1頁だが日本人アーティストの紹介が始まったのは嬉しい。今月は山下久美子。
広告はForever Youngシリーズが目立つ。私が期待しているL.ロンシュタットの紙ジャケ・リマスター盤の広告はなかった。